イタクァ (イタカとかウェンディゴとか)

イタクァはハスターと同じく、風にまつわる力を持つ旧支配者です。
どこか人間に類似した姿を持ち、赤く輝く眼を持つこの神格は、
風を自由に操り、風に乗って主に地球の北半球を中心に移動します。

イタクァは旧き神に敗れた際に、並行宇宙の中にあるボレアという惑星に幽閉されましたが、
後にその呪縛から逃げ出すことができたようで、北アメリカやカナダなどに姿を現しています。
しかしまだ僅かながら旧き神の力は働いているらしく、イタクァの本当の能力は、
北極に存在すると言われている風の神殿に封印されているということですね。

イタクァに遭遇してしまった人間は、ほぼ必ず拉致されてしまいます。
拉致された人間は世界中の空を連れ回された後に地上に叩き落とされてしまいますが、
稀にイタクァに似たクリーチャーに変貌してしまう者もいます。
もちろんそのような者が生きて人間社会に戻れるはずもなく、
その者はクリーチャーの姿のまま生き続けなければならなくなります。

イタクァは北アメリカの言い伝えにある『ウェンディゴ』と同じものであるとも言われています。
確かに関連性はあるようなのですが、どこまで同一視していいのかはよく判らないようです。
ウェンディゴ自体はアメリカインディアンの間では有名な土地神らしいので、調べてみると面白いかも♪