トランプショックが来たとき、私が最初に思ったのは――
「あのおばあちゃんたちは大丈夫だろうか」ということだった。
2024年の12月ごろだっただろうか。
たまたま入ったファミレスで、70代くらいのおばあちゃんたちが3人。
その隣には、トレード用のパソコンを広げた50代くらいの男性が座っていて、私は自然とその会話に耳を傾けていた。
「トランプが就任すれば経済が動く。トランプさんですごいことが起こります。株価、爆上がりしますよ。だから今のうちに口座を開いて、資金を入れておくべきです」
「100万くらいなら…」
「娘には内緒にしておこうかしら」
「いましかないのね!」
そんなふうに、半分冗談のようでいて、でもたしかに “何かを信じてる目” で話していた。
何の投資かまでは分からなかったけれど、おそらく仮想通貨かFXな感じがした。
日本の登録業者でもなくて、海外のサイトを使っているような雰囲気もあった。
そもそも金融庁の登録業者ならこんなことしないし、株価上がると断言したら違法だからしない。
「株価上がるって言い切ってるな、このおじさんまじでやばすぎる」――と私は思った。
けれど知らない人だし、「もう少し考えたほうがいいですよ」とも言えず、私はそのままファミレスを後にした。
あれから数ヶ月。
トランプさんによって“すごいこと”は本当に起きた。
けれどそれは、良い意味ではなく――「トランプショック」だった。
先月は為替も株も、大きく揺れた。
ニュースもSNSも騒がしかった。
いまは持ち直しているけれど、今後の関税やトランプさんの動向でどうなるか分からない。
あのおばあちゃんたちは、本当に口座を作ったんだろうか。
お子さんたちが誰かが止めていてくれたらいいけど…。
無理してレバレッジかけてませんように。と祈る。
この時代、詐欺や詐欺まがいの投資勧誘は、本当に増えている。
コロナが明けたら詐欺が増えるんじゃないかと、ぼんやり思っていた。
風の時代のネガティブな面は詐欺とか増えることにあるだろうなと思ってたの。
ファミレスであんな会話を聞くようになった今、きっともう本格的に増えているんだと思う。
消費者庁のサイトでは、こんなケースが紹介されていた:
・海外の無登録業者が、日本人に投資を勧誘してトラブルになるケース
・若い人をセミナーに誘い、借金までさせて投資させるケース
・暗号資産で大儲けできると誘って、配当も返金もされないまま終わるケース
ちなみに私も15年前、騙されたことがある。
1万円分だけFXに投資してみたことがある。
海外の投資サイトに。
結果、そこは詐欺サイトで、気づいたときには出金できなくなっていた。
「50万円になったら引き出せます」と表示されたとき、「あ、これ詐欺やん!」とようやく気づいた。
念のため、クレジットカードの番号も変更した。
まあ1万円だから、その程度の話だけど――
それでも今思えば、あのときの私も、「少ないお金で未来が変わるかもしれない」と、信じたかったんだよね。
あのファミレスのおばあちゃんたち。
自分のお金を、誰かの言葉に預けようとしていた、あの瞬間。
トランプショックが現実になった今、
彼女たちの未来が「騙された」で終わっていないことを願っている。
不安と希望がセットになって、
タイミングが合わさると、人は簡単に騙される。
頭がいいとか悪いとかじゃなくて――
本当に、それが素晴らしいものに見える瞬間があるんだよね。
そして、そこにひそんでいるのが、共鳴するエネルギーの罠。
私たちは、言葉の中身よりも“強いエネルギー”に反応してしまうことがある。
自信たっぷりに未来を語る人。
断言する口調。
その強さに、どこか引き寄せられてしまう――そんなこともある。
でも、強いエネルギー=真実とは限らない。
スピリチュアルな視点から見るなら、
そういう時こそいったん立ち止まって、自分の中心――ハートや直感に戻ることが大切だとされている。
何かを信じる前に、「私はどう感じている?」と問いかけてみる。
その感覚は、静かで、控えめだけど、案外いちばん確かだったりする。
焦っているとき。
疲れているとき。
「これしかない」と思っているときこそ――
一晩、寝かせること。
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本当に必要なのは、「未来を変える話」じゃなくて、
「冷静でいられる自分」なのかもしれない。
もし投資を検討しているなら、
金融庁の免許・登録を受けた業者かどうか、必ずチェックするのがおすすめ!
信じる前に、確かめること。
希望を持つ前に、自分の“今”を落ち着かせること。
投資は自己責任でやるなら悪くもない。
私も毎月お小遣いくらいの金額だけど、金融リテラシーをつけるために少しだけ株やファンド、仮想通貨を買ってたりする。
そうすると経済にも興味持つから勉強にもなるもんね。
もちろん証券会社は金融庁に登録されてるところだよ。