主人が出張に行ってから
5ヶ月が経った去年のお盆。




結論から言うと
主人もお盆休みはあったけれど
義実家へは行かなかった。






それまでは毎年行っていたし
ご先祖さまには関係ないから
行くべきだとわかってても
どうにも気持ちが向かなかった。





主人も
出張の疲れが溜まってるうえに
親に会うと余計に疲れるから
義実家訪問はやめようと言ってくれたので
いつも通りお盆休みの間に
義実家のお墓と
義母の実家のお墓参りだけは行き
その後は
久しぶりに家族水入らずで過ごし
お盆休みを終えた主人は
また出張先へと帰って行った。






そもそも
こっちは悪いことした記憶はない。






私の実家への引越しについて
義両親の性格を考えて
何年も前から伝えていたし
お正月に挨拶に行っても
留守にしてたのは義母の方だし。





一方的に感じ悪い態度をとってるのは
どう考えても義両親。





そうは言っても
時間が経つにつれ
私の中で気になって気になって
どうにも気持ち悪かったので
9月のお彼岸は
いつも通りお墓参りした後に
義実家に行こうと私から主人に提案した。





主人はあまり乗り気ではなかったけれど
このままだとまた主人と両親の関係が
昔のように悪くなってしまうし
義両親も70代半ばに差し掛かり
いつ何があるかわからないから
主人が後悔しないようにと
ほぼ私の意思だけで
義実家行きを決定したのだった。






そして9月。




月に2回ほど出張先から帰るタイミングで
お彼岸の時期と被ることがわかるとすぐ
主人から義父へ
お彼岸に仏壇参りに行くと連絡してもらった。





お供え物を準備していても
その日が近づいてくると
やっぱり落ち着かなかった。





この期に及んで
私はやっぱりおひとよしで
義両親と主人の仲をなんとか取り持って
私達の話をもう一度ちゃんと
聞いてもらおうと思っていた。




そもそも
うちの実家に住むと言っても
前の結婚の時のように
主人が婿養子に入るわけでもないし
義実家には空いた土地もなければ
うちの車を止められる場所すらないから
家を建てようにも
土地から購入して建てなければならない。



自営業の主人では
いくら収入があっても
サラリーマン程の住宅ローンを
組むのは難しいだけに
土地からの購入となると
義実家の近くに住むのは
現段階では色々と厳しすぎる。




とはいえ
うちの実家にずっと住むのかと聞かれると
私達なりに悩みに悩んでるのは
今も変わらない。




親のことも心配だけど
一番は自分達の意志や老後のことを
考えて決めたいというのが私達夫婦の本音。




干渉されることなく
どっちの実家にも平等に通える距離。





そうなると両方の実家の中間ぐらいで
住むのがベストなんじゃないかと
主人とは話している。





だけど今は
子供達の通学の為に
うちの実家に住む方が都合がいいから
ひとまず引越したのだということと
婿養子に入るわけでもなければ
親のことを助けないわけでもないし
墓守を放棄するつもりでもないことを
もう一度説明して
いずれ中間ぐらいに住もうかと
思っていることを話せば
義両親もわかってくれるんじゃないかと
あらかじめ主人と話しを合わせていた。






いよいよ訪問当日がやってきて
子供たちと4人揃って義実家へと向かった。





正直、鉛を引きずってるように
心も足取りも重かったけれど
こちらから出向かないと
いつまで経っても平行線だと
自分に言い聞かせた。





先に義実家のお墓と
義母の実家のお墓へお花を供えて
お参りをしてから義実家へと向かった。







義実家が見えてきたとき
道路を駆け回る小さい子どもと一緒に
かっぽう着を着たおばさんが見えた。




義姉の子どもと義母だ。





私達の車に気付いてこちらを見た義母は
間違いなく私と目が合ったのに
物凄い怖い顔でフル無視された。





あからさまに怒ってるわー。
てか今日行くって伝えてたのに
義姉達も来てるんだ。。

とそこですでに気持ちが萎えた。




だけどここまで来て帰るわけにはいかない。




案の定
2台しか止められない
義実家の駐車スペースには
義姉2人の車が止まっていて
近くの公共の空き地(というほど広くもない)に
義父の車が止められていた。





うちの車を止められる場所がないので
邪魔にならない場所に止めさせてもらい
義家族全員がいることに緊張しながら
意を決して車から降りたのだった。