山下達郎 PERFORMANCE 2025 広島DAY2



久しぶりの上野学園ホール。いやかつての名称郵便貯金ホール。中学生の頃から通い詰めたホール。ここには全ての思い出が詰まっている。


すでに長蛇の列ができていた。お目当てはご当地プレート。この列には並ばず、先行グッズ販売の列へと駆け込む。


思えば今年は抽選に外れて、キャンセル待ちに申し込んだ。90%以上は諦めていたのだが、それでも最後の最後に指定席が取れたのは奇跡でしかない。


2階最後列。後ろには立ち見客が溢れている。


今日の達郎は赤みの強いピンクのシャツで、いつものようにふらりとステージに現れた。盛大な拍手と指笛が交錯する中、01-SPERKLEのカッティングギターが炸裂する。去年に引き続き、ひたすら伸びていく声。絶好調。


続く曲は02-Sync Of Summer。2023年のシングル。12月に聴く夏曲もそれはそれで嬉しいものだ。


ドラムリフに続く形で始まったのは懐かしい03-DONUTS SONG。アルバムCozyからの選曲だと思ったのだが、そういえばSync Of Summerにカップリングされていたこと思い出した。もしかして50周年ライブはシングル曲の連発なのだろうか。


ご機嫌の達郎は「ちょっと早いか?」とかいいながらWHITE CHRISTMASを口ずさむ。音の良い郵便貯金ホールに帰って来れたことがよほど嬉しいらしい。(それは観ているボク達もそうだけどね)鳥山雄司のスライドギターに酔いしれながら…拍手手拍子🎵〜。


MC 郵便貯金ホールの思い出を挟みつつ50周年のお話へ。ここのMCで明らかになったのが、今回のセトリはシングル曲を中心に組んだとのこと。


04-DOWN TOWN(SUGER BABE)で再スタート。懐かしいなぁ。思わず「ひょうきん族」を思い出したのはご愛嬌ということで。


MC 当時はダンスミュージック全盛期で、そんな中SUGER BABEは苦戦を強いられたと。客席からは「踊れねーぞ」と煽られたこともあったとか。その後4年くらい頑張った結果Ride On Timeがヒットして助かったそう。


さて、こんな感じで順番に来るのかと思いきやいきなり85年に飛んで05-土曜日の恋人、06-風の回廊へと続く。風の回廊では伊藤広規のスラップがズンズンと腹に響く。この感覚はライブでしか味わえないだろう。ラストは宮里陽太のサックスソロで締める。


MC 90年代はレコード会社との揉め事があって、なかなかライブができなかったり、アルバムも出せなかったりしたそう。混乱の中、タイアップで出したシングルも案の定売れなかったと。それでもこれから演る曲は、OPUS以降に再評価されてきたもので、ライブで演るのは史上2回目ということで…披露されたのは…07-世界の果てまで。確かにこれはレア曲だ。


MC 時代は移り変わり2000年代へ。このシングルを出した時が52歳。タイアップを依頼してくるプロデューサー達もいずれ管理職になるだろうから、これが最後のタイアップになるかも知れないと言われたそう。そんな08-FOREVER MINEは死のメタファー漂う、達郎曰く「歌うのがメチャクチャ難しい曲」。ピアノに重なる達郎のボーカルが切なすぎる。ホールに静かな感動が広がっていく。


MC ちょっと時代を戻して…SUGER BABEの話が続く。大貫妙子が丸くなってきたという話を交えつつ、あのデュエット曲が演奏されるみたいで、徐々にテンションが上がる(あくまで個人的見解です)。


09すてきなメロディー。もちろん大貫さんはいないけど、ちょっと懐かしすぎて泣いてしまった…(あくまで個人的感動ポイントです)。


MC 海外で最近達郎の曲をサンプリングするのが流行っていて(もちろん無断で)、中でも最もたくさんサンプリングされていると紹介されて始まったのは10-DANCER。


バチバチのグルーヴ感に、思わず観客の頭が揺れる…気の利いたスラップにサックスのインプロ。堅実にリズムを刻むドラムス。これぞ達郎のライヴの真骨頂という感じがする。思わず漏れる大歓声に指笛と拍手。


MC 最近は開演前にステージの機材を見てセットリストを予想するという人が現れるということで…「今日はここにキーボードが置いてありますが…ダミーです!」に観客大爆笑&大拍手喝采。面白すぎる。キーボードにスポットが当たったのもナイス(笑)


26歳の音源にに72歳の声が乗るという…などと笑わせながらアカペラタイムへ。


11-BLUE VELVET〜12-BELLA NOTTE。


素晴らしい歌声が会場に染み渡る…なんて素敵なんだろう。至福のひと時…


13-クリスマス・イブ。毎年思うのだが、この曲の照明が素晴らしすぎる。アレンジもオリジナルそのままで、絶対的な安心感。


続く曲は…ピアノソロから導かれるように始まった14-蒼氓。この曲では、途中で数々の曲が挿入されるわけだが…毎年覚えきれないのがもどかしい。とりあえず「THE WAR SONG」は鳥肌ものだったな。


MC 今年はSUGER BABE50周年。来年はソロ50周年ということで、来年も盛り上がるそう。それでも今まで通りホールが好きでこだわっていく(逆にいえばアリーナは嫌い)姿勢を貫くとのことで、来年もチケットは運次第ということになるわけだ(褒めてます)。


近況報告…白内障の手術を受けた。自動車の高齢者講習を終えた…笑。


これからはダウンサイジングしながら長く続けられるようにやっていく…(この意味は後ほどわかることになる)


80年代から、1曲目から総立ちになったらライブを止めると言い続けて、古くからのファンはそれを守り続けてくれているんだけど…今となっては…「楽でしょ」(会場大爆笑!!)


お賑やかしコーナー突入。


15-BOMBER炸裂。切れ味鋭いカッティングギターにスラップベース。会場後方では、すでに立ち上がって踊っている人も…気持ちはわかるぜ。ワウを効かせたギターソロは圧巻。歓声に指笛。いつ終わるのかもわからない恍惚の時間が流れる。続くは達郎のギターカッティングタイム。ドラムスとギター。つんざくような手拍子にホイッスル。気づけば曲は16-SILENT SCREAMERに移行している。ひたすら続くカッティング…気づけばすでに多くの人が立ち上がってダンスに没頭している…


そしてそのまま17-LET´S  DANCE BABYへ。会場は横揺れ。そしてクラッカー炸裂。結構リズムが乱れていたけどね。ご機嫌な達郎は気にしていない感じ。素敵な空気感に包まれる。相変わらず覚えられない挿入曲。「ヘロン」があったのは嬉しかったな。そうそう、間にMOVE ONがあったっけ。


怒涛の展開からの定番18-アトムの子。客席の振り付けも今日はバッチリと決まってる。挿入は「アンパンマンマーチ」。アトムじゃなかった。笑。盛り上がるだけ盛り上がって本編終了。アンコールの拍手が鳴り響く。すでに軽く2時間を超えて2時間半に迫っている。


再登場した達郎は「今日はぶちエエお客さん」と上機嫌。


EN01-オノマトペISLAND。まさか72歳になってポケモンの仕事がくるとは…なんて笑わせながらの生演奏。CDを聴く限り、限りなく現代的な太い音。再現するにはオケを持参するかな…と予想していたので、これは嬉しい限り。


続くは定番。EN02-RIDE ON TIME。セットの「AREA72」がかっこよく光り輝く中、達郎の衰えない声が突き抜ける。曲の終わりにはいつものスキャットが…


と、ここで…予想を裏切ってドラムソロからのエンディング。達郎のソロスキャットがなくなってシンプルにメンバー紹介へと続く。


ここで…やっと途中で達郎が言っていた「ダウンサイジングしながら…」の意味を噛み締める。そうかそうか。そういうことか。でもこれでいいじゃない?というかこれもいいじゃないか。


追い討ちをかけてきたのがEN03-SOMEDAY。アルバムRIDE ON TIMEの1曲目。これにはやられた。最高じゃないか。号泣だよ(個人的な事情です)。


EN04-YOUR EYES。またこの上野学園ホールでお目にかかれますように…


鳴り止まない歓声に拍手の雨…


また来年、ここで会えますよう。