年末ですね。
今年も残すところあと2週間となりました。
12月も色々な問題が起きていますが、いくつか注目した記事があったのでそれについて。
1、みずほ証券注文ミス
みずは証券が顧客から「1株61万以上になったら売りたい」と注文を受け、間違って「61万株1円以上で売り」と入力してしまい大変なことに。
また、IPO銘柄だったため、(IPO=Initial Public Offering、新規公開の意)非常に注目されていたので、買い戻す前にいろんな人が買ってしまったわけです。
中でもすごいなと思ったのは、「27歳無職 ジェイコム株 34億を買い20億の利益」27で34億持っているっていうのもすごいですが、それを惜しげもなく投入した度胸には恐れ入ります。それにもかかわらず、報道では「無職、濡れ手に粟」っておかしいですよね?
大体、27歳で34億の現金資産があるということは推測するに"プロ"の投資家です。
濡れ手に粟というのは「濡れた手で粟を掴むと、粟粒がたくさん付いてくるところから、骨を折らないで利益を得ること。少ない労力で得るもの多いこと。」ですが、多額の資金とそれを投入するときの精神力を考えると、けして少ない労力ではありません。
こういうマスコミの報道の表現には腹が立ちます。
2、ここ3日での急激の円高
今年に入ってUSD/JPY(アメリカドル/日本円)は長期的な円高トレンドが転換して、円安トレンドに移行したシナリオになりました。
それが先週の週末にかけて6円ほど急激に下落いたしました。
この要因を考えてみます。
A,日本の景気上昇観測
これは、どうでしょうか・・・考えにくいです。というのは、景気が数値的に上昇し始めてから、もうしばらくたっています。今それが反映されるというのは機敏な為替市場では考えにくいということです。福井総裁も政策金利について具体的なコメントもまだ残していませんし。
B,統計的なものから
過去の12月のUSD/JPYは円高になる場合が多いのです。90年代以降は円高になる場合がおおいのですが・・・
さて、これはどういった思惑が渦巻いているのでしょうか。
私の推測では、アメリカという国はクリスマスから冬休みというのが当然です。
それを考えると、アメリカの証券会社は「今年最後の週末」であったわけです。
ならば大半の人は"年末年始にかけて、リスクを減らしポジションを調整しよう"と考えるはずです。
10月からの急激な円安での利益を確定する形で売りが多かったと思われます。
C,エリオット波動論
これは株価の理論ですが、あがったら下がる、下がったら上がるのポイントの理論です。
これに当てはめても、最終的な大きな下落というのは成り立ちます。
D,その他
格付け機関S&Pが仏、伊に対し発した「財政問題の改善がなければ、格下げの可能性もあり得る」との警告からEURが下落。これに引きずられて円高ドル安が進んだという要素もありますね。
追記:そういえばFRBのグリーンスパン議長(FRB=Federal Reserve Board; Board of Governors of the Federal Reserve System、連邦準備制度理事会)が引退されますね。
新議長はバーナンキ氏です。十数年の長丁場、相場を守りつづけてきた"神"はすごいとおもいます。おつかれさまでした。
12月も色々な問題が起きていますが、いくつか注目した記事があったのでそれについて。
1、みずほ証券注文ミス
みずは証券が顧客から「1株61万以上になったら売りたい」と注文を受け、間違って「61万株1円以上で売り」と入力してしまい大変なことに。
また、IPO銘柄だったため、(IPO=Initial Public Offering、新規公開の意)非常に注目されていたので、買い戻す前にいろんな人が買ってしまったわけです。
中でもすごいなと思ったのは、「27歳無職 ジェイコム株 34億を買い20億の利益」27で34億持っているっていうのもすごいですが、それを惜しげもなく投入した度胸には恐れ入ります。それにもかかわらず、報道では「無職、濡れ手に粟」っておかしいですよね?
大体、27歳で34億の現金資産があるということは推測するに"プロ"の投資家です。
濡れ手に粟というのは「濡れた手で粟を掴むと、粟粒がたくさん付いてくるところから、骨を折らないで利益を得ること。少ない労力で得るもの多いこと。」ですが、多額の資金とそれを投入するときの精神力を考えると、けして少ない労力ではありません。
こういうマスコミの報道の表現には腹が立ちます。
2、ここ3日での急激の円高
今年に入ってUSD/JPY(アメリカドル/日本円)は長期的な円高トレンドが転換して、円安トレンドに移行したシナリオになりました。
それが先週の週末にかけて6円ほど急激に下落いたしました。
この要因を考えてみます。
A,日本の景気上昇観測
これは、どうでしょうか・・・考えにくいです。というのは、景気が数値的に上昇し始めてから、もうしばらくたっています。今それが反映されるというのは機敏な為替市場では考えにくいということです。福井総裁も政策金利について具体的なコメントもまだ残していませんし。
B,統計的なものから
過去の12月のUSD/JPYは円高になる場合が多いのです。90年代以降は円高になる場合がおおいのですが・・・
さて、これはどういった思惑が渦巻いているのでしょうか。
私の推測では、アメリカという国はクリスマスから冬休みというのが当然です。
それを考えると、アメリカの証券会社は「今年最後の週末」であったわけです。
ならば大半の人は"年末年始にかけて、リスクを減らしポジションを調整しよう"と考えるはずです。
10月からの急激な円安での利益を確定する形で売りが多かったと思われます。
C,エリオット波動論
これは株価の理論ですが、あがったら下がる、下がったら上がるのポイントの理論です。
これに当てはめても、最終的な大きな下落というのは成り立ちます。
D,その他
格付け機関S&Pが仏、伊に対し発した「財政問題の改善がなければ、格下げの可能性もあり得る」との警告からEURが下落。これに引きずられて円高ドル安が進んだという要素もありますね。
追記:そういえばFRBのグリーンスパン議長(FRB=Federal Reserve Board; Board of Governors of the Federal Reserve System、連邦準備制度理事会)が引退されますね。
新議長はバーナンキ氏です。十数年の長丁場、相場を守りつづけてきた"神"はすごいとおもいます。おつかれさまでした。