セミサイレントスイッチ化!サイレントスイッチの底打ち感向上!! | 甘えん坊将軍の自転車&ガジェットログ

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自転車旅行の記録をとっていたブログでした。
※ルートラボ終了に伴い、ルート情報が消えてしまいました。

現在はニッチなガジェットに関するブログになっています。

  静音リニア軸の改造!

前回までにロジクールのK855というメカニカルキーボードを分解し、キースイッチを交換することで劇的な静音化を達成しました。



この時はOutemu製の「Silent Peach Switch」と同じくOutemu製の「Silent Ocean Switch」という静音赤軸(静音リニア軸)にキースイッチを交換することでLogicool signature K855の静音化を達成しています。

ただ、静音スイッチに交換することで打鍵感がもっちりとしてしまい、赤軸のスコスコ感が好きだった私にはあまり好みではなくなりました。


そこでこの時に使ったサイレントスイッチを分解、改造することで打鍵感を改善することにしました。

デフォルトではカチャカチャとうるさいK855ですが、騒音の原因を探ると、キーを押し込んだ時の底打ち音よりも、キーを離した時の戻り音が大きいことがわかります。

このため今回は、打鍵感を維持するために底打ち感は通常の赤軸に近付ける一方で、打鍵感に関与しない戻り音についてはしっかり静音軸として機能してもらう。というコンセプトで改造することにしました。


  ​キースイッチ分解

まずはキースイッチの分解です。


Outemu Silent Peach Switchです。Silent Oceanよりも軽さは好みでしたが、ハウジングの色が目立って仕方なかったので、K855にはSilent Oceanを使用しています。


分解。トップハウジング、ステム、スプリング、ボトムハウジングに分かれる。

少量のファクトリールブ済みとのことで、ステムの下側のポールにルブされていました。ステム側面やスプリングはルブされてるかよく分かりません(たぶんされてない??)。


Silent Ocean(左、45g)とSilent Peach(右、40g)のスプリング。長さが大きく異なるが、長い右のスプリングの方が軽い。


  改造


まず静音機能を有しているステムを観察。右が手をつける前のそのままの姿です。

ステムのサイド(写真手前と奥側)にシリコン製のダンパー、緩衝材が取り付けられています。

この緩衝材が底打ち時にはボトムハウジングに、指を離した際にはトップハウジングに当たって発生する音を静音化する構造でした。

1番左がその緩衝材を取り出したもので、上下に頭が張り出した形をしています。


今回は底打ちは通常のリニア軸、赤軸のような打鍵感、戻り音は静音化、という方針で改造しますので、下側の張り出しをハサミでカットします。


シリコン緩衝材の下側をカットした様子。



緩衝材をステムに取り付ける(左)。右と比べて下側の緩衝材が無効化されているのが分かる。上側はそのまま。

奥側も同様にカットすして再セット。



組み立て直す。


キーボードに取り付けて打鍵感のテストをしたところ、底打ちの打鍵感はもとの赤軸と同じようなスコスコ感になりました!

それと同時に指を離した後は静音軸として機能することで、戻り音はほぼない状態に!!


  大発明かと思いきや…

こりゃあ大発明をしたと思いきや…よくよく調べると、セミサイレントスイッチとして、数社から同様のスイッチが出てきているようです…。

下側は緩衝材なし、上側のみ緩衝材を付けることで、戻り音のみ静音化する、というコンセプト丸被りのもののようです。

https://talpkeyboard.net/items/632c05750f9a225a90a6b64b


まあ素人が考えることは皆思いつくよね。

調べてないですが、個人でやるmodとしても既出かもしれません。


  ついでに

ついでにSilent PeachのスプリングをSilent Oceanのスプリングと交換して、Silent Oceanの綺麗な青いハウジングだけどスプリングは軽く、ということもできることを確認しました。


見た目的にはSilent Oceanの方が好みなので、全てのスイッチをスプリング交換による軽量化、緩衝材のカット、ついでにルブ辺りを今後やりたいと思います。


チラ見えする涼しげな青。


また底打ち音の調音、静音のためにケースにフォームを詰めたり、プレートと基板の間にもフォームを詰めたり、いろいろやっていきたいと思います。


また実施したら報告します。


追加: 実施しました!