水芭蕉を見たいと思い連休に宮城県の小さな湿原を散策してみましたが、水芭蕉はすでに終わり代わりに小さな白い花が山道の片隅に咲いていました。調べてみるとミツガシワという花でした。
ミツガシワ(三槲)とは、ミツガシワ(三槲)科ミツガシワ(三槲)属に1種類のみ存在する多年草です。高さは15cm~40cmほどで、浅い湿原などで水中に根を横ばいに這わせて増え、白い小さな花をたくさん咲かせます。花期は4月~8月。
ミツガシワの花は、蕾のうちはピンクがかっていますが、一つに合着した花弁が5片に深く裂けて咲く(合弁花冠)と、白い縮毛をたくさんつけた純白の花になります。この白い毛は寒さや強い日差しから身を守るためとされます。
花の直径は1cm~2cmほどの大きさで、茎先に均等についた柄に10~20輪ほどの花をつけます。
ミツガシワの根は二ホンジカの大好物であるため、二ホンジカの増加によるミツガシワの食害が、あちこちで報告されるようになりました。ミツガシワの群生する尾瀬ケ原湿原でも根が掘り荒らされて深刻な被害を受けています。温暖化や森林伐採などの環境破壊で二ホンジカが大繁殖し、ミツガシワは危機な状態。
ミツガシワ(三槲)の名前の由来は、3枚の葉が集まっている生え方や葉の縁の波形が
柏の葉に似ていることから名付けられたという説があります。漢字で「三柏」(ミツガシワ)とも書かれます。
また葉の形が家紋の「三柏」に似ていることから名付けられたという説もあります。
いずれにしてもかわいい花ですね。




