春に撮影した野草の写真を整理しているとある間違いに気付きました。
ユキノシタと思っていた野草はハルユキノシタでした。
ハルユキノシタは黄色です。
ユキノシタは赤色が目立ちます。
ユキノシタの生息地域は中国と日本ですが、ハルユキノシタは日本にしか生息していない種で学名がSaxifraga nipponicaです。nipponicaニッポニカですから日本固有種です。ハルユキノシタは日影、湿地を好むデリケートな植物なので外国では簡単には繁殖できないでしょう。また関東地方から近畿地方の山地の岩上に生える多年草ですから宮城県では珍しいかもしれません。
「ハルユキノシタ」の名前は「雪が積もってもその下に緑の葉が見える」という説と「雪のように白い花の下に緑の葉を広げる」という説があります。どちらも、ユキノシタの根出葉が緑であることに由来しています。
「ハルユキノシタ」は漢字で「春雪の下」ですから、春の雪景色の風景を想像できるすてきな名前ですね。