薄暗い木陰の中で、小さな目立たない花が咲いていました。
名前を調べるとハエドクソウで漢字で書くと蠅毒草です。
この植物全体には有毒成分が含まれ、根をすりおろしたり、煮詰めた汁でハエ取り紙を作るのに使われてきました。
毒の主成分はリグナンの一種のフリマロリンPhrymarolinで、人間が食べると嘔吐を引き起こします。うっかり触らなくて良かったです。
昭和のハエ取り紙
令和の若い人は昭和のハエ取り紙を知らないと思いましが、アマゾンなどで現在でも販売されているのには驚きました。
5mmくらいのかわいい花が咲いていました。
ハエドクソウは、丘陵や低山の林内や藪などに生える多年草です。日本全国の山野の林に自生し、特に日陰の場所を好みます。
毒がありますから、触れる際には手袋などを使用して安全に扱うようにしたいですね。