カワイイ魚と言えば何を思い浮かべますか。

小さなダンゴウオでしょうか?

 

ダンゴウオは水族館で人気があります。

 

絶滅種の古代魚サカバンバスピスがカワイイという人もいます。

 

口を開けた情けない姿をで、何とも言えない表情の魚がカワイイと人気

ストレスの多い時代に癒し系という人もいます。

フィンランドのヘルシンキ自然史博物館の古代魚サカバンバスピスの復元模型。

 

実際のサカバンバスピスは体の上下が固い外骨格でおおわれていましたが、

模型の再現度が絶妙な癒しのキャラクターで奇妙なブームが起きています。

サカバンバスピスは、三葉虫類やオウムガイなどが繁栄たオルドビス紀4億5000万年前の魚です。

 

カサバンバスピスは顎の無い魚(無顎類)で、常に口が開いていて、そこから食べ物の残骸を吸い込んで生きていたことや、一対のヒレが無いため泳ぐのが下手だったと考えられています。

サカバンバスピス20年前の復元図

 

無顎類は日本ではヤツメウナギ、タウナギで、サカバンバスピスも無顎類です。

正面についた目と、そのすぐ下の口が弧を下にした半月状になっているのが特徴。

目の間には二つの鼻腔があり、細かい鱗に覆われた口の下半分は柔軟に動いたと考えられています。

骨でできた楕円形の甲羅が背中とお腹を覆うようについていたことでしょう。

 

サカバンバスピスの化石

 

数少ない古い化石を三次元に復元する作業は魚類学者によって様々な形になり、時代によって形が変わります。