夏目漱石の作品読んだことある?
昭和の時代は家に少年・少女文学全集があり、その中に漱石の坊っちゃんがあったので中学生の時読みました。
漱石の作品ではこれが一番読み易い作品だと思います。その理由は個性的な登場人物とストーリーがシンプルだからです。まさにテレビで放送された昭和の学園ドラマの元祖のような作品ですね。
坊っちゃん:主人公で、無鉄砲で正直な性格の数学教師。
清:坊っちゃんの家の下女で、坊っちゃんを「坊っちゃん」と呼んで可愛がる。
山嵐:坊っちゃんと同じ数学教師で、最初は仲が悪かったが、やがて意気投合する。
赤シャツ:学校の教頭で、いつも赤いシャツを着ている。卑怯で陰険な性格。うらなりの婚約者であるマドンナを奪っている。
うらなり:英語教師で、お人好しで気が弱い。婚約者であるマドンナを赤シャツに奪われてしまう。
マドンナ:うらなりの婚約者だったが、現在は赤シャツと交際している。美しい容姿から、坊っちゃんにマドンナとあだ名される。
昭和の中学生が読んで面白い小説ですが、残念ながら令和の中学生は明治時代の学園ドラマには関心がないようです。