近年、地球規模の異常気象や大型台風は
地球温暖化の影響と言われています。
あなたも地球温暖化対策に関心があると思います。
サルパが地球温暖化を救うと言う海洋生物学者がいます。
海中を漂うビニールやプラスチックの様に見える
サルパと呼ばれる海の中を浮遊する生物がいます。
サルパはクラゲではなくホヤの仲間です。
クラゲの様に透明で内臓がオレンジ色に見え
体のどこが目や口なのかよくわからない
不思議な海の生物。
海中でダイビングで目撃されたり浜辺に
大量に打ち上げられる事もあります。
タル型で寒天のような体に水を通し、ジェット推進
で移動します。この時、吸引した海水を体内
のフィルターでろ過して植物プランクトンを捕食します。
体長は2~5cmの個体が多いですが20cm程度
になるオオサルパもいます。
ビニールやプラスチックの様に見えるサルパ kotobank.jpから
どうしてサルパは地球温暖化を救う切り札に
なると言われるのか。
それは、サルパが食べる植物プランクトン
とサルパが出す糞にあります。
サルパが好んで食べる藻は、大気中の
二酸化炭素を取り込んで育ちます。
近年は植物プランクトンの大量発生
が問題になっていますが、サルパは
この藻類を炭素ごと食べてしまいます。
サルパの糞は炭素を閉じ込めたまま
海底に沈む性質があるため、
大気中に炭素を戻ることがありません。
サルパが植物プランクトンを食べること
によって、地球の炭素循環から除去され、
地球温暖化を防ぐのに役立つのではないか
と考えられています。 つづく
マサチューセッツ工科大学や
ウッズホール海洋研究所の研究から