どうもです^ ^

まちかどミュージアム、わが家で展示してる魚の紹介をしますよ。

一回目は、メキシコから中米諸国に分布している、グリーン・ソードテールです。

系統的には、カダヤシ科と言うメダカに似た魚のグループですよ。カダヤシってナニ?って事なんですが、“蚊絶し”って漢字で書くぐらいでして、蚊の駆除目的で日本にも移植されている外来魚です。雌はお腹の中で卵を孵し、稚魚を出産します。この卵胎生がカダヤシ科の大きな特徴で、中米産のカダヤシ科の殆どの種類がそうした習性があります。
カダヤシ類は、昔はメダカの仲間とされてたりしてまして、今でも趣味の世界では、メダカとして扱われる場合が多いです。

で、グリーン・ソードテールですが、日本名、剣メダカと言いますよ。雄は名前のように尾びれの下端が剣のように長~~~く伸びています。

ソードテールの近縁には、長くない種類もいるのですが、長くない種類の雄に、付けソード^ ^をして、雌の反応をみてみたところ、より長いソードの雄を雌は好んだ、と言う実験結果が出ました。

この事から、ソードテールの進化には、雌の嗜好性が大きく関わっている事が、推測される訳なんであります。いわゆる性選択ってモノで、例えば、クジャクの雄のド派手な羽根もそうした進化の方向性の結果と言われています。

しかし、このメス好み装飾も、雄にとって天敵に狙われやすくなると言うリスクがあります。にもかかわらず、生存するオスと言うのは、その遺伝子も優れていると雌は見ているのでは?って、言う仮説もありますが、男の子のワタクシからすると、まあ、その、何とも複雑な心境でありますよ(;^_^A

水槽内の観察では、3ヶ月程度で成熟する雄と10ヶ月以上かかって成熟する雄がいるようです。当然、成熟の早い雄は、多くの子孫を残す可能性が高いと思われますが、体長は小型のままで、それに比例してソードも短く、遅れて成熟した雄にはソードの長さは叶いません。雌にモテる為のせめぎ合いは、人にも通じる部分があり、まあ、雄はどちら様も大変っ^ ^て、事でしょうかねぇ^ ^


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グリーン・ソードテールの雄。

観賞魚として長い歴史がある魚で、多くの改良種があります。グリーン・ソードテールはその元となった種類ですよ。沖縄では、そうした改良種が野良化^^派手派手だった筈の体色は、原種に近い表現に戻っているようです。



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グリーン・ソードテールの雌。

一ヶ月に一度ぐらいに稚魚を出産します。お腹の黒い模様は、通称、妊娠マークと呼ばれるもので、お産が近づくにつれ、面積が大きくなりますよ。



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モンテズマ・ソードテールの雄。

グリーン・ソードテールの近縁種です。十数種いるソードテールの仲間でも特にソードが長い種類です。