先日、素敵な本のタイトルに出会いました。

『衰えません、死ぬまでは。』――旅行エッセイストの宮田珠己(みやたたまき)さんが、還暦を過ぎてから筋トレに挑戦しては挫折する日々を綴った一冊です(幻冬舎)。

なんて潔いタイトルでしょう。こんなふうに、笑って言い切れたら素敵ですよね。

今日はこの言葉をお借りして、みなさんにどうしてもお伝えしたいことがあります。

「なだらかな坂だと思っていたら、崖だった」

この本のなかに、忘れられない一節があります。

年齢を重ねるということは、なだらかな下り坂を少しずつ降りていくようなものだと思っていた。ところが40代の半ばで、それが突然「崖」になった――という趣旨のくだりです。

読んだ瞬間、「ああ、わかる」と思われた方も多いのではないでしょうか。

  • 洗濯かごを持ち上げるとき、以前より「よいしょ」と声が出る
  • 椅子から立ち上がるとき、気づけば手をついている
  • 階段は上れる。でも、駆け上がれなくなった
  • バス停まで小走りしたら、思ったより足が前に出ない

どれも病気ではありません。日常には、なんの支障もない。だからこそ見過ごされて、ある日ふいに「あれ?」と気づくことになります。

この「崖」には、実はちゃんと理由があるのです。

筋肉の “量” も大切。でも、“力” のほうがもっと深刻です

「筋肉が減る」と聞くと、多くの方が体組成計の筋肉量の数字を思い浮かべます。ヘルスメーターに乗って、その数字を気にしている方も多いですよね。

ところが、研究が教えてくれるのは少し違うことでした。

アメリカで70代の方1,880人を3年間追いかけた調査によると、脚の筋肉量が減るペースは1年に約1%。ところが膝を伸ばす「力」のほうは、1年に2.6〜4.1%も落ちていたと報告されています。

“量”が減るスピードの、およそ3倍の速さで“力”が失われていた。

しかも驚いたことに、この調査では筋肉量が増えた方でさえ、力の維持にはつながっていませんでした

もうひとつ。日本人4,003人を調べた研究では、脚の筋肉は20歳代から静かに減りはじめる一方で、体幹(おなかや背中)は中年期まで緩やかに増え続けることがわかっています。全身の合計で見れば、ほとんど横ばいです。

つまり、体組成計の数字は変わっていないのに、太ももだけがこっそり減っている。そういうことが起きているのですね。

数字を眺めているだけでは、いちばん早く進んでいる変化に気づけません。これが「崖」の正体です。

でも、ここからが本題です。何歳からでも間に合います

ここまで読んで、少し気が重くなってしまった方、ごめんなさい。ここからが、いちばんお伝えしたかったことです。

1990年に発表された、有名な研究があります。アメリカの施設で暮らす平均90歳(87〜96歳)の方々10名が、週3回・8週間だけ、脚の筋トレに取り組みました。

8週間後――
膝を伸ばす力は、平均で174%も増えていました。
歩く速さは48%改善し、おふたりは杖なしで歩けるようになったと報告されています。

90歳を過ぎても、筋肉はちゃんと応えてくれる。厚生労働省の運動ガイドにも「筋肉は年齢に関係なく鍛えることができ」と、はっきり書かれています。

いま何歳であっても、遅すぎるということはないのです。

そして――ひとりでは、なかなか続きません

とはいえ、です。

「よし、今日から脚を鍛えよう」と思っても、おうちでひとりで続けるのは、正直むずかしいですよね。何をどれくらいやればいいのかわからない。効いているのかもわからない。そして、さぼっても誰も気づかない。

だから、からだプリマがあります。

からだプリマは、女性専用の30分フィットネスです。

  • 「力」をちゃんと測ります ── 握力・体組成・立ち上がりテストなどの定期測定で、見えにくい“筋力”の変化を数字で確認できます
  • 安全に、ちょっとだけきつく ── お一人おひとりの体力に合わせたプログラムなので、無理なく、でもちゃんと効かせます
  • 30分だから続く ── 短いから、暮らしのなかに置きやすい
  • 同じ悩みを持つ仲間がいます ── 「私も膝がね」「私も最近ね」。笑い合いながら通えることが、いちばんの続く理由かもしれません

ひとりだと「まあ、明日でいいか」になってしまうことも、顔を合わせる仲間がいると、不思議と足が向くものです。

「衰えません、死ぬまでは」と、笑って言える人に

正直に申し上げると、下り坂そのものをなくすことは、誰にもできません。

それでも、坂の角度は変えられます。90歳から力を取り戻した方々がいて、脚は今日からでも鍛えられる。わかっていることを並べてみると、思いのほか希望が残っているのです。

大切なのは、崖に気づいたときに、ひとりで抱え込まないこと。

同じ悩みを持つ仲間と、笑いながら、楽しく“衰え回避”していきましょうね。

流山店・東村山店とも、見学・体験はいつでも歓迎です。お気軽にスタッフまでお声がけくださいね。

店舗の場所や、プログラムの詳しい内容は、こちらからご覧いただけます。

「ちょっと気になる」くらいの気持ちで、のぞきに来ていただくだけでも大歓迎です。お待ちしていますね。

 

 

※本記事のタイトルは、宮田珠己『衰えません、死ぬまでは。』(幻冬舎)にちなんだものです。同書の本文を引用したものではありません。
※参考:Goodpaster BH et al.(2006)/谷本芳美ほか(2010)/Fiatarone MA et al.(1990)/厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」 ほか