関東はもうすっかり桜のことなど忘れてしまったかのような
新しい5月の風が吹いていますが、
被災地ではお花見が行われているというニュースを
テレビで見ました。
桜の開花はどんどん北上していって、
もうすぐ今年の桜も終わりです。
子供の頃は、
ただただきれいだと思って眺めていた桜。
いつからか、
ある種の切なさをもって桜を見るようになったように思います。
大人になって、
出会いや別れを知り、
そして、命あるもののはかなさというものを
だんだんと知るようになってからでしょう。
地面に散らばった桜の花びら。
「こんなにたくさんの花びらは一体どこへ行ってしまうのだろう?」
と、友人に問うたことがあります。
彼女は言いました。
「みんなこうして土に帰っていくのよ」
愛知で生まれて愛知で育った私は、
今、2011年5月の東京にいる。
5月の風が吹いてきた。
「我々は何処から来たか、我々は何者か、我々は何処に行くのか」
というゴーギャンの言葉が、
吹いてきた。

