隣人のロッテは私の語学の
先生でもあり、親友でもある。
60はゆうに過ぎているが
設計士の彼女はシンプルながら
自分の時間を充実させ
何より豊かな髪を結い上げ
知的な青い瞳は本当に美しい。
かなり歳下のボーイフレンドは
サーの称号を持つ彫刻の様な顔立ちの
ハンサムだ。
また詳細はのちに書こう。
ロッテと同じ様な歳の人いるね?
と話すと、呆れたように
人は人なのよと軽く返される。
ある日、洋服や物をねだったり
食材まで買ってくれるらしいと
話すと、普段そのことには
言及しない彼女が言ったのが
題名の言葉だ。
「その方、お金無いの?」