身近に咲く、晩春・初夏を代表する漏斗状(じょうご形)の素朴な花である。
「躑躅」は足踏みする状態の意で、この字が使われているのは、ヒツジが誤ってこれを食べて、足踏みして苦しんだことによる、という説がある。
これは花や葉に毒があるとされていることによる説だが、高原の牧場などで躑躅の名所になっているところもある。
わが国は野生ツツジの宝庫で、北海道から九州まで、約50種が分布している。



曇り空躑躅に降る雨粒まるし我がこころもまるくありたし

オレンジ色のペンを買い初夏の空の太陽の色と思いけり

寂聴の「手毬」読み良寛と貞心尼の「恋」を知る躑躅咲く

良寛七十貞心三十この世の年齢差でも至福かな
                   理紗


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