「しあわせ」は庭の路傍の石の草むらに隠れていた
気づくのに70年かかった

若い頃は海の向こう、
山の向こうにあると
夢を見ていた

我が足元に潜んで長い間気づくのを待ってくれた
「しあわせ」ありがとう

きょう、見つけちゃったよ

そこには夫や家族のおだやかな笑顔があった
守っているつもりが守られている自分がいた

そこには「静かに」愛が流れていた
雑草のようでもあった