薄荷の酒に 貴女は沈み
僕は憂鬱に 凭れて眠る
吐息だけが 加速度をつけて
飛び交うよ
都会は過激な淑女
傷つけ合う短刀は
敷布の波に 隠してる
『YMO/過激な淑女』
都会。不思議な街だと思う。
夜は煌びやかに華やかに装っているようでいて、朝は驚くほどしらじらとして、化粧を落として静かになった女のよう。夜と朝では、全く違う横顔を見せる。猥雑な夜から一転して明ける、白い朝が好きだ。
もうひとつ不思議なのは、都会住みはお金がある人、という目で見られる事だ。都会が人の感覚や価値観を過激にするのか?
渋谷で生まれ、いわゆる『都会』という所で育ち、お墓は谷中霊園と言ったら、きっと実家は金持ちと思われるのではないだろうか。そんなことはまったくないので困ってしまう。だいたい、渋谷で生まれたのも実家が渋谷だからではない。近くに産婦人科の病院がなくて、母は仕方なく日赤に通っていたのだ。
今は銀座に通う機会を与えられているけれど、私なんかにはもったいない感じがして、カフェに入ってもそわそわしてしまう。そこは親が仕事を納めに行く街だったから。
思い出したついでに、今度お墓参りにでも行きましょうか。