
【気付くという事】
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これから車両を製作させていただくお客様から心が温まるお手紙をいただきました。
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長年思い続けている事なのですが、自転車を通して何を得ていくのかという事が私の目標です。
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夢とか言ってしまうとそれは人間が夢を見ると漢字で書くと【儚い】という事になってしまうので私は自身のやりたい事全てを目標としてます。
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自転車業界全体でこの先の時代を危惧しているような記事や投稿を目にするたびに、それは企業としてのスタンスであり、私のような吹けば飛んでしまうような小さな自転車屋はそんな大きな事よりもっと近くにあり、自転車の役割というものを一番大切にしたいと願っております。
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思い返せば店を始めた時は自転車販売用のメーカーなどと取引もしていなくて、ひたすらに塗装と組み立てと修理ばかりをしてました。
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それはもちろん資金が無かったからです、それでも小さなスペースを自らの手で店に変えてしまい塗装までも行えるような場所にしました。
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良いお話が舞い込んできて信用金庫から資金を融資していただき憧れのSURLYを取り扱いをさせていただける事になりました。
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私達の時代は「漫画読んでるとバカになるぞ」と言われたものでしたが、私は漫画家になりたいとすら思い、勉強と絵を描く事と本を読む事とギターと単車、あと洋服。
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それ以外には何も目にくれずただそれだけを手に入れるためにはどうしたら良いのか?を考えて、結局、勉強できたけど、勉強しなくても卒業できるような学校に入り毎日アルバイトという日々。
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そのお陰でやりたい事や手に入れたい物は手にしていつの日か漫画は読むだけになってしまいましたが絵を描く事だけは未だに辞めようとも思いません。
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人間がチャレンジをする事を辞めたら。
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それはきっと【死】を意味するのではないだろうか?と。
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毎日同じような日が続いても、決して同じ日など無く、漫画を読んでいたってただ読むだけでは無く、何かに気付く事が一番大切だと思います。
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こんな風にお客様から温かいお手紙をいただけたら、それはそれはきっと私が打ち合わせの時から伝わる何かがあったのかもしれませんね。
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私達にできる事はこうやってメーカーと違い面と向かってお客様と接する事で、一台、また一台と販売できる事が取り扱いメーカーへの恩返しだと思います。
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ココ何年も面白いなぁと思うドラマや映画は漫画が原作のものばかり。
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やっぱり漫画は偉大なのだ。
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因みに私のバイブルのような漫画は。
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【花の慶次】です。
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沢山の気付きがあり、とてもよく読みました。
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今でもキチンと持っているのでまた読み返してみたら今でも新たな気付きがあるかもしれませんね。
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嬉しい事をしていただいたからと言って私が作る自転車に何か特別なプラスはありませんし、無くても充分ですので。
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それでも私はその自転車を作り始めて触るたびに今日のこのお手紙を思い出しながら塗り、ボルトを締めていく事でしょう。
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ありがとうございました。
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