側弯症と診断されたのが、中学生2、3年の健康診断の時です。
当時の私は自分が側弯症だという自覚がうすく、他人事のように思っていたと思います。
母はとても心配し、なぜ気が付けなかったのか?と、
当時私はハンドボール部に所属していて、母はハンドボールというスポーツがよくなかったのでは?通学用のショルダーバッグが原因ではないか…など片側に負担のかかるモノに対しそんなことを言っていました。(もちろんハンドボールもバッグも関係はありません!)
直接の原因かは定かではありませんが、中学生になって急激に身長が伸びたのがきっかけだったのではないかと私は思っています。
両親、とくに母は熱心に病院や側弯のこと、専門の先生を探したり、いろいろ情報を集めていました。
近場から片道2時間もかかる病院まで…10か所くらいの病院に行ったと思います。
やっと側弯症専門の先生と出会い、高校1年生でコルセットを作り、週2回ほど整体にも通いました。
経済的にも時間的にも多方面で両親には負担をかけていました。
高校生の私は病院に行って、仲のいい先生と看護師さんとおしゃべりしているくらいの感覚しかなく、学校が早退できてラッキーくらいの…
ことの重大さをまったく当時はかんじていませんでした。
コルセットも1日中着用を勧められても、嫌だったので寝る時しか使用していなかったです。
先生はまぁそれでもいいと言っていました。
ですが、寝苦しいのでいつの頃からか使用することがどんどん減り。
つける事で、痛みやなんとなく自分がすごく重病に見えて。悲しく感じていました。
これをつけてどうなのか?という疑問も正直ありました。
(もちろん、コルセットで効果のある方もいらっしゃるので、誤解しないで下さい)
当時は身長も伸び続けていたので、病院へ行くたびに側弯も成長しているようでした。
身長が止まれば、側弯の進行も止まるよ。と言われたいましたが、いったいいつ止まるのか?
私が「手術はまだいい」と断ると、母もすんなりわかった。という程度でした。
そして高校を卒業し、病院へは行かなくなりました。
今ほど調べるツールもなく、最終的に55度前後まで成長した側弯症をこのままにしたらどうなるのか?まったく当時はわかっていなかったです。
大人になってからとても焦りました。
また、今の時代は別の意味で非常に難しいなと感じます。
なかなか病院へ行けなかった理由の1つに情報が多すぎてよくわからない、でした。
どこの病院へ行けばいいのか?どの基準で選べばいいのか?緊急性があるのか?
手術費用や仕事など、不安に思うことや、迷いが多く、結果先延ばしになってしまいました。
当時なぜ手術をしなかったのか?と思う方もいるかと思います。
手術をしないという選択について、改めて書きたいと思います。
おわり