昭和っぽいねってよく言われる柴田漆工房の弟子です。
部活も引退している高校3年生の秋。
放課後の夕暮れどきにM君と川辺を歩いていると、土手にはえた柿の木が目に入った。
柿の実が川の方に垂れ下がっているが、高くて背伸びしても届かない。
僕より一回り体の大きなM君に肩車をしてもらい、大きな柿をたくさん獲った。
ホクホクしながら学校に戻った僕たちは、中庭にある駐輪場の屋根に座って柿を食べていた。
その時、ちょうど駐輪場の屋根と同じ高さにある南校舎2階の廊下を、校長先生が歩いてきた。
気づいた時にはすぐそこに校長先生がいて、目が合う。
割と口調の荒い印象だったので、とっさに、「あ!怒られる、、、」と思った。
すると校長先生が窓から顔を出して言った。
「柿はお腹冷えるから、食べすぎには気をつけや。」
予想外の優しさに、「あ、、、はい、、、」としか言えなかった。
いま思うと、「こんな懐かしいヤツがまだ生き残っていたのか、、、」と校長先生もホッとしたのかもしれませんね。
仕事場の片付けをしていたら、柿が出てきたので昭和な高校生活を思い出しました。
お香に使うものらしいですが、どう使うのかわかりません。

