カホンは叩けば音が鳴る打楽器です。

子供でも、お年寄りでも、手でポンッと叩くだけで音が鳴ります。

 

簡単に音が鳴ることから、

手軽に始めることができ、ハードルが低いので、簡単な楽器だと思われがちです。

 

素手で叩くだけで簡単に音が鳴るので、誰にでも取っつきやすい楽器だと思いますが、

ちゃんと演奏するなら、簡単とは言い難い楽器です!

 

簡単なリズムなら、かみ砕いて、少しずつ練習すれば、

ほとんどの方がすぐに演奏できるようになります。

 

でも、「リズムが演奏できる」からと言って「カホンが演奏できている」とは言い難いです。

 

「リズムが演奏できる」状態とは、カホンを使ってリズムが取れているだけです。

もちろんそれでも演奏はできているのですが、カホンの難しさ・魅力はリズムが演奏できた後にあります。

 

カホンの難しさ・魅力

カホンは打楽器なので、音の点と点を繋いでいく楽器です。

この時、点の大きさが一定でないとリズムにムラが出てしまいます。

可能な限り、毎回左右同じ点が打ち続けられるようになるには、かなり意識した訓練が必要です。

 

音も非常にシンプルなので、手の形、指の位置、角度。

ほんのちょっと異なるだけで、音が変わってしまいます。

手の形・指の位置・角度が生まれ持って左右全く同じということは、まずありえないので、

左右で同じ音を鳴らすために、自分なりの工夫・研究は必要不可欠です。

 

 

さらに、体のゆがみ・ねじれも音に影響を与えます。

左右同じ角度で手のひらをカホンの打面に当てるには、肩の位置と角度重要です。

左右の肩の位置・角度が同じであるほど、左右の手のひらを同じように打面に当てやすくなります。

なので、演奏前は軽いストレッチをすると効果的です。

 

 

手のひらを打面に当てて音を鳴らすので、

1音鳴らすために、指先全てが打面に当たります。

指は5本あるので、5本を全く同じタイミングで打面に当てないと、音が「バラ」とバラけてしまいます。

そうなると、音の点が1つにならず、点の大きさもバラバラになってしまいます。

 

 

まとめ

カホンは音の点と点を繋いでリズムを奏でる打楽器です。

・1音につき、音の点を1つにすること。

・点のサイズを終始同じように演奏できること。

この2つが非常に難しい!!!

難しくて、なかなかできないからこそ、カホンの魅力でもあります。

 

 

自分の音の点をしっかり確認したい場合は、

音場が整ったスタジオで、録音したカホンだけの演奏を聞いてみてください。

上記の点を意識するだけで、演奏が劇的に良くなります!!

試してみてください♪

 

音場が整っていないと、音の輪郭がぼやけて誤魔化せてしまいますのでご注意を。