大阪府松原市にある自宅ピアノ教室「ソレイユピアノ教室」で、PANDAカホンをピアノレッスンに取り入れている山田さまに、PANDAカホン(S)の利用方法についてうかがいました。

 

2つのキッカケからカホンを取り入れる

==PANDAカホン(S)をレッスンに取り入れるようになった経緯を教えていただけますか?

約7年前、カホンの講座案内を見て偶然知りました。当時からピアノのレッスンに取り入れている先生方もいたので、何かキッカケがあれば…くらいに考えていました。

 

PANDAカホンをレッスンに取り入れるようになったキッカケは2つです。1つ目は、2015年の夏頃から、知り合いのピアノの先生方がカホンをレッスンに取り入れるようになったことを知り、再び興味が湧いてきたからです。2つ目は、親戚がPANDAカホンを作っていて、子供向けのSサイズのカホンを販売している事を知っていたからです。

 

そんなキッカケがあり、PANDAカホンのSサイズを購入して、2015年11月からピアノレッスンで取り入れるようになりました。

 

目新し楽器「カホン」で子供たちの興味を引き出す

==実際にPANDAカホン(S)をレッスンに使用してみていかがですか?

私の教室では、カホンを主にリズム習得のために使用しています。ピアノの音色に合わせてリズムを叩かせたり、リズム譜の通りにカホンを叩いて拍子感覚を掴ませるのにも役立っています。

 

カホン以外にも小物楽器(カスタネット・タンブリン・鈴等)を使っていますが、小学生くらいになると、どうしても子供っぽくなってしまいます。でもカホンだと目新しい楽器なので、幼稚園の子から小学校高学年の子まで、幅広い年代の子に興味を持ってもらえます。

 

 

 

PANDAカホンは自分で作ることができるので、仕組みが理解できるのも魅力です。組立も簡単にできました。最初に作ったときは響き線がうまく鳴らず、良い音が出ませんでしたが、説明書の『音がうまく出ない時の対処方法』の部分を読んで調節すると、響き線が鳴って、良い音を出すことができました。

 

子供たちには音の鳴る仕組みも教えることができるし、響き線を手で押さえて叩いたり、手を離して叩いたりと、音の聞き比べをしたりもします。買ってきたカホンだと、音が狂ってしまったら「そんなもの」と諦めてしまうけど、自分で作って仕組みを理解しているから、調整して直すことができます。だから躊躇なく響き線を触って説明できています。

 

 

==ピアノレッスン中はどんな時にPANDAカホン(S)を使っていますか?

レッスン時間が30分しかないので、私の教室ではアンサンブルを本格的には取り入れていません。だから、レッスンでカホンを使う日もあれば、使わない日もあります。ピアノを弾くことに力を入れているときには使わず、時間があるときや、新しいリズムの曲のとき、曲の感じが掴めていないと感じたときに使っています。だから、その時弾いてる曲を使ってカホンを叩いてもらったり、リズム練習用の教材を使ってカホンを叩いてもらっています。

 

小物楽器だと、どうしても手先・指先でリズムをとってしまいやすいですが、カホンは楽器自体に座って演奏するので、全身でリズムを感じやすい楽器だと思います。両手も使うので、左右の使い分けで頭も使えて良いです。

 

==今後どのようにPANDAカホン(S)を利用していきたいですか?

今は「叩くリズムが決まっていて、それに合わせてカホンを叩いてもらう」という方法をとっていますが、徐々にカホンに慣れてきた子には、リズムを決めてしまわず、ピアノに合わせて自由に叩いてもらいたいと思っています。

 

ピアノの音から想像して、小さな音で叩いたり、大きな音で叩いたり、そろそろ叩いたり、元気よく叩いたりと、「自由に想像してもらう」、といった使い方もしていきたいです。

 

 

==同業種でこれからPANDAカホン(S)を取り入れる方へ、メッセージがあればお願いします。

カホンの存在を知らない先生や、知っていても使い方がわからなかったり、「ピアノのレッスンに使う」という発想がなかったりする先生が、まだまだたくさんいると思います。

 

カホンはパッと見ただけでは楽器には見えないし、どうやって演奏する楽器なのかもわかりませんが、叩き方を教えてもらえたり、ピアノのレッスンにも使えることがわかったら「使いたい!」と思う先生がもっともっと増えてくると思います。

 

私の教室では、本格的にカホンを取り入れたレッスンは行っていませんが、リズム練習の楽器として使うだけでも、子供たちは喜んでくれると思います。

 

==ありがとうございました。

 

 

今回のインタビュー記事を作成するにあたり、

取材に行ったときのお話はコチラ↓

【取材】立場や視点が違えば、カホンの役割も違って見えてくる