ボブ・ディラン、と言う名前は当然のようにあちこちで耳にしており、きちんと聴く機会はそれこそ山ほどあったのですが、「フォーク・ソング」という言葉に偏見(訳すると”民謡”w)があったのでなかなか聴こうとしませんでした。 聴いてみようという気になったのはジョニー・ウィンター
による、”指に火ぶくれが出来るほど”と言われたボトルネックが凄まじい、時間にして11分弱の、圧巻のカバー・ヴァージョン「追憶のハイウェイ61」を聴いてからでした。 あまりに激しいこのカバーを聴いて、どうしても元ネタが聴きたくなったのですw もちろん買ったのは、有名なエピソード(ビートルズ
のライヴを観た後、出演したニューポート・フォーク・フェスティバルにエレキ・ギターを引っ提げて登場したディランは観客から激しいブーイングを浴びた後、引っ込んで泣きながらアコギを持って再登場したという・・・マスコミにもボロカスに叩かれたとか・・・映像を観ましたが、当時のフォーク・ファンはコレが我慢できなかったんか、と言う程度の・・・なにしろブリティッシュ・インヴェイジョン以降だし、そげんやかましくはなかろうもん、って感じでしたw ディランのロック化に関してはビートルズの影響説とバック・バンドだったザ・バンドの影響説とあるそうですw)の後にリリースされたアルバム・・・ロックのマスター・ピースといっていい「ライク・ア・ローリング・ストーン」(僕は高校の頃、ローリング・ストーンズ
のバンド名はこの曲から取ったもんだと思っていましたw 実際はマディ・ウォーターズなわけですが。 また、”転がる石のように”と言うタイトルから「俺は立ち止まらねぇ」的な歌かと思っていたら歌詞を見てみると「盛者必衰の理を顕す」的な落ちぶれた人々に対する追い討ちとも取れる厳しい内容で・・・^^; 意外でした。)も収録された6th「追憶のハイウェイ61」でしたw 聴いてみるとロックっぽいというよりどちらかというとブルージーなサウンドに、同世代のビートルズ
やストーンズ
に比べるとずいぶんと老けたというか・・・当時24歳とはとても思えないしゃがれた声でシュールな歌詞を淡々と歌うところがまた渋いw たしかに名曲ぞろいのアルバムであり、歴史に残る名盤に違いなく、これまた有名なエピソード(ジョン・レノンがビートルズのレコードをボブ・ディランに聴かせた所、ディラン曰く、「いい曲だ。だがメッセージが無いね。」 イーッとなったレノンはビートルズの芸風をアイドル・バンドから「ラバー・ソウル」以降へと大きくパラダイム・シフト、という・・・本当かどうかは知りませんがw)からも伺えるように、数多くのミュージシャン達がリスペクトし、またフェイバリットに挙げるシンガーにして、ロック史自体に影響を与えた巨人、という凄みを漂わせたアルバムでした。
- Bob Dylan
- HIGHWAY 61 REVISITED