基本的に”ロック・バンド”が好きなので、あまり個人名のアーティストは聴かない主義なんですが・・・w
凄い奴がおる、これぞオルタナである、的な扱いで彗星の如く現れた「ベック」というアーティストの記事を読んだのはいつだったか・・・最初に名前を見て、ベタなことにジェフ・ベック と血縁など関係があるのか!?などと思ってしまいましたがw この人の「ベック」は姓ではなく名前の方なんだそうで・・・。 僕が読んだ雑誌では、曰く”サンプリングを使用して革新的なロックの新たな地平を切り開いた”などとべた褒めであったので、アメリカ西海岸のメロコアにどっぷり漬かっていた僕でも多少の危機感を感じ、「乗り遅れるばい、こら聴いてみんと。」と思って買ったのが1st「メロウ・ゴールド」でした。 ジャケ写の奇天烈なロボの意味はわかりませんでしたがw、聴いてみるといきなりのスライドギターから始まるブルージーなアコギに今風の打ち込み、ぼそぼそとしゃべりビート感に欠けるラップw、そして「俺は負け犬だ、何故俺を殺さねぇ?」という衝撃的歌詞、というロック史に残る、そしてベックの代表曲でもある「ルーザー」には度肝を抜かれました。 当時既に、HIPHOPの台頭によってサンプリング論争というもの(著作権云々)も起こっていましたが(エアロ・スミス がRunDMCのことを「人のふんどしで相撲をとる奴ら」とこき下ろしていたような・・・サンプリングって日本のポップスでは常套手段だったような気もしますがw)この人のはHIPHOPでいうサンプリングとは少し毛色が違うというか、どっちか言うとビートルズ のテープワークに近いというかw・・・正直僕程度ではどこに何をサンプリングしていたのか、なんてさっぱりでしたし、ぶっちゃけ元ネタ言われても知らなかったしw 基本的にアコギやブルースハープを使いながらも、ビートは90年代版で不思議な感覚でした。 どこかバットホール にも通じるような変態性とジャンク臭(ラストの毒電波には脳をやられる恐れがありますw)を併せ持ったサウンドはまさにこれぞオルタナティヴなのかもしれません。
- Beck
- Mellow Gold