去年、日本経済新聞の現代美術のコラムに「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」のロック界を震撼させたデヴュー・アルバム「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ」のジャケットが「アンディ・ウォーホル」の作品として紹介されていました。 白地にバナナの絵と「Andy Warhol」のサインだけのシンプルなデザイン。 僕が持っているのはCDなのでただの印刷なんですが、アナログ盤はバナナの部分がシールになっていて剥がすと下からピンク色の実が出てくるとのこと。コレは当時タブーだった同性愛者を表しているそうです。 ポップ・アートの巨匠たる「アンディ・ウォーホル」(はるか昔、TVのCMでご覧になった方もいるかもしれません。 目を閉じて「アカ・・・アオ・・・キイロ・・・キレイ・・・」とつぶやいてたCMですw)のプロデュースのもと、デビューした「ヴェルヴェッツ」(ニコウォーホルの鶴の一声で無理矢理加入した感が強く、メンバーの中でも浮いていたようで1st以後脱退してしまいました。)ですが、サウンド面では「ジョン・ケイル」と「ルー・リード」という強烈な個性の持ち主が二人で小宇宙(コスモ)を高めあった結果w両者の音楽性が見事なバランスで融合した凄まじいばかりのインパクトを持ったデヴュー・アルバムに仕上がっています。 同時期のバンドとしては東海岸の彼らに対し西海岸ではかの「ドアーズ 」が存在していました。 よく比較されますが、両方のバンドともそれまでタブーとされていたセックスやドラッグ、暴力を曲にしているものの、どちらかというと「ヴェルヴェッツ」のほうがより退廃的、背徳的な雰囲気が漂っている、といえます。 ミニマル・ミュージック的な同じフレーズの反復や、突き刺すような暴力的ノイズはノイズ・インダストリアル系やジャンク・グランジ系の先祖といってもいいでしょう。 聴いていて不安にさせる「毛皮のヴィーナス」や不協和音の垂れ流し「黒い天使の死の歌」「ヨーロピアン・サン」などは今聴いても古さを感じさせません。
アーティスト: The Velvet Underground
タイトル: The Velvet Underground & Nico