高校一年のとき、友達のR・A君から借りた「War」は僕にとっては、ある意味「ピストルズ 」を上回るほどの衝撃でした。 ジャケットを手に取ると、上半身裸の少年(最初女の子と思っていた)が頭の後ろに両手を回した姿(戦争で降伏した時のポーズ)で僕を睨みつけていました。 唇には殴られた傷のようなものがあり、最初は従軍カメラマンの戦場写真なのか?と思ったほどでした。 北アイルランド紛争を歌った「Sunday Bloody Sunday」やポーランドのワレサ議長の逮捕にインスパイアされたという「New Year's Day」,「Like a Song」などの魂の叫びともいえる「ボノ」のヴォーカルや研ぎ澄まされたように切れ味鋭い「エッジ」のギターに鳥肌立ちまくりでした。 ラストの「40」における救いにいたるまで一切捨て曲なし! U2史いやロック史に残る名作と言って良いと思います。 2004年の現在に至るまでリアルな姿勢を保っている「U2」ですが、当時のことで印象に残っていることがあります。 日本に「夜のヒットスタジオ」という番組がありました。 来日中の海外のアーティストもよく出演してた人気番組でしたが生番組にもかかわらず、海外のアーティスト達は(日本のも、かもしれませんがw)いわゆる口パクでした。 「レコードの演奏が一番完璧だから・・・オーディエンスには一番完璧な演奏を聴いて欲しいから」という???な理由でしたが、「U2」が出演した時は当たり前のように生演奏(サスガ!)。 ところがスタッフがやり慣れない(?)、ライヴのセッティングのせいか、機材トラブルでギターの音が出なくなる始末!w その瞬間、観てた僕らは「生演奏やんか! やっぱU2ばい!」と大喜びしましたw その後浪人の時に「Joshua Tree」を聴きました。 「War」を「イン・ロック」とするならこれは「マシン・ヘッド」にあたる訳ですがw これまたロック史に残る名曲揃いでした(アイルランド紛争がテーマの爆弾処理班とテロリストとの戦いを描いた映画「ブローン・アウェイ」でも効果的に使われてました。 トミー・リー・ジョーンズが歌うU2・・・w)が、「War」の頃の、まるで抜き身の氷のナイフを突きつけられてるような緊張感は影を潜め、力強い優しさに溢れたアルバムとなっていました。 「Joshua Tree」以降世界的なロック・バンドとしての道を突き進んでいますが、僕的には「War」を超えるアルバムは出てないです・・・。

アーティスト: U2
タイトル: War