いつか来た道 | シャンパーニュと感性を磨く旅

いつか来た道

ある金曜日の夕方、
帰るにはお腹が空き過ぎている!
ということで



向かったのは
虎ノ門ヒルズにある
虎ノ門横丁

まだ人もまばら。


 



ブイヤベースの良い香りに誘われて
久しぶりに立ち寄ったのは
魚介系ビストロÄta



この日は旧正月の大晦日。



グラスワインのリストに目を通すと
ヘリオセントリックの
セイム・リバー・トワイスに目が留まる。



 
 
「ヘリオセントリック」は
占星学ではお馴染みの言葉。

太陽を起点にして
宇宙を捉える読み方。


視座が変わることで
地球目線では読み解けない
魂の本質を見ることができます。

 

その名を冠した造り手が
ワインに乗せて放つメッセージは

哲学者ヘラクレイトスの格言
“Same River Twice”

No man ever steps in the same river twice, 
for it’s not the same river 
and he’s not the same man

同じ川に2度足を踏み入れることはできない
なぜなら流れは常に変わっているから
(川も人も変化しているから)
 

 

年が切り替わるタイミングに
意味ありげなワインを置いてるものである🍷
 
 

 
これを飲むために
まずはTauss のピノ・グリからスタート



 
こちらのお店は
10年以上前に

代官山の外れ、
渋谷からだと
並木橋を渡った先でオープン。



今でも同じ場所で営業されているけれど
この数年は
虎ノ門ヒルズや日比谷ミッドタウンなど
店舗数を増やしている。



オーナーのお母様が
新潟で造るワイン
CAVE D’OCCIが置いてあり、

動物のラベルが可愛い
動物シリーズが人気。



虎ノ門ステーションタワーにも
出店された同店



かなりの至近距離なので
メニューの違いが気になっていましたが、

食事のメニューはそのままで
CAVE D’OCCI のワインはグラスで出さず
他社の自然派で揃えるようにしているそう。
 



とにかく今日は
CAVE D’OCCIの動物シリーズより
Same River Twice
 



まず食事で選んだのは
おばんざい盛り合わせ3種



ポロ葱
クリームチーズ
オムレツ


定番3種の変わらない味付けに
ホッとしてワインが進む。
 



トロトロ味しみのポロ葱に手をつけると
そろそろあの赤だろうと
ヘラクレイトスをお呼びした。
 
 
Same River Twice




 
白秋の「この道」をふと思い出す。


この道はいつか来た道
あぁ、そうだよ

 
そう、同じ道だけれど
もうあの頃とは違う

周りの風景が同じように見えても
見ているこの自分も変化している。
 
 

「いつか」の記憶を持つ
異なる自分。
 
 
 
いまの自分だからこそ
感じられるものを感じ、
新しい年を迎える。
 



しみじみしながら
次の料理

こちらも定番の

「まぐろのうなじ」




脂の乗ったうなじを

レタスで包んでいただきます🥬




もう少ししっかりした赤

ということで


お次はこちら

メルロー主体

カベルネ・ソーヴィニヨン

カベルネ・フラン

マルベック


 


柔らかな香りに包まれて
本日、これにて終了。



そして、年越し。



帰国して丸10年の節目。



旧正月が来てからが新年、
という感覚が抜けないのは

そもそも
旧暦のほうが馴染んでいる
ということなのかもしれないですね。




10年前のあの時と
似たような道に来ている今

あの時の自分では
得られなかったものを
今年は掴み取れる年になりそうです。
 
 
  

この10年、
ただの変化ではなく

進化を求めてきたからこそ
きっと期待以上の成果を
得られるような気がしています。




2024年、本格スタート。
皆さんがますます輝く年になりますように。