あ、やっとバスターミナルに出た!長かった!!(´;ω;`)
画像はgoogleから
香港島の南側には、ハリウッド映画『慕情』(1955)の舞台となった
淺水灣(レパルスベイ)、欧米人が好きそうなお土産屋さんや激安ショップが
並ぶ赤柱(スタンレー)といった観光地がある。
多くの観光客が訪れる場所なのだけれど、アクセスする交通手段が車しかない。
つまり、選択肢はタクシーか、小バス(定員13~15人?)か、バスのみ。
大雑把に見ると、こんな感じ。
・タクシー ルートは運転手にお任せ←ボラれても何も言えない可能性大
・小バス 車内が狭い。降りるには大声を出す必要が ←一番ハードルが高い
・バス(ルートA) スピード重視でトンネルを行くルート。景色は超つまらない
・バス(ルートB) 地上路とトンネルを併用。パンダがいる海洋公園を経由する
・バス(ルートC) 山の上からの景色を楽しむルート。一番時間がかかる
すべてに共通するのは、「運転が荒い」こと。
車酔いをする人にとっては間違いなくツラい道中となるが、
どうしても行きたいという場合は、バス(ルートB)をオススメしたい。
私は今回も、大好きなバス(ルートC)を選択、
なぜって、下手な遊園地よりもずっと楽しいから!
これがバス(ルートC)=シティバスの6番バスのルートだ。
約30分で香港島を縦断する
中環のバスターミナルを出発する「6」番バスは、いろは坂のような急な坂を
ものすごい勢いで飛ばして進む。
車高が高いので、窓ガラスや車体に木の枝や草の蔦がバンバンぶつかってきて
スリル満点! まさに暴れ馬に乗るような楽しいドライブ!!
在住時は、日本から友人が遊びにくるとバスに乗せて、怯える彼女たちを
観て楽しんだものだ。アッハッハッハッハッ。
…すいません
というわけで、私は観光客らしく、バスの2階の1番前に陣取った。
バスの中は、いつものように極寒。
日焼け止めもかねてカーディガンを着ると、窓に張り付いた。
バスはまず、中環、金鐘というビジネス街を抜け、商店街、住宅街を通って、
やがて山道に入っていく。
途中、ちょっとした公園を通ったら、昼寝している人が!
ちなみにこれ、普通の公園。街中の普通の公園(笑)
住宅街
片側に岩が切り立つ坂道に入ると間もなく、お墓に囲まれた道を通る。
香港の(多分キリスト教信者のみなさまの?)墓石には、故人の顔が
印刷されたタイルがはめられている。
なるほど。これならば、絶対に他人のお墓と間違われない。
それに、いつまでも顔を覚えてもらえる。 (こんな感じ → AFP)
などと思っていると、視界がぱぁーっと開けて遠くまで見渡せるように。
香港賽馬會 画像はWikipediaから
例えば、跑馬地(ハッピーバレー)にある香港賽馬會(香港ジョッキークラブ)の
クラブハウスが上から見られちゃう。会員だけが利用できるクラブハウスの
敷地には、レストランやジムの入った建物やテニスコート、プールがある。
ちなみに、香港の競馬場は元々、イギリスのお金持ちの社交場だった。
だから、ハイソな雰囲気が漂っている。
そうこうしているうちに、バスはまた緑が生い茂る山道に入り、
次に視界が開けたときには、南シナ海が眼前に広がる。
香港は「混んでる」街だけど、ここまでくると、建物と建物の間が広くなり、
ものすごくリラックスした雰囲気になる。
南シナ海 遠くに航行するタンカーが見える
間もなく、淺水灣(レパルスベイ)に着く。