この日、大森池田家にて煮卵メンバー4名が集結。
先日スケジュールが合わずに池田と私と2名で行われた煮卵首脳会議に続く、2回目の会談が行われた。
この日の煮卵首脳会談の内容については、おそらくトップシークレットなのか全く記録が残されておらず、一体我々が何をしていたのかもさっぱりわからない。
しかし、この日の煮卵LINEは過去最高レベルの盛り上がりを見せていた。
その理由は、絶賛就職活動中であった煮卵の神・西田が就活のアドバイスを煮卵LINEに求めたからである。
西田は基本的には天才である。
ゆえに、煮卵に救いの手を求めることはほとんどない。
しかし、煮卵とはそもそも「西田を救いたい人が勝手に結集した団体」である。
今回も、悩める西田を救ってやろうではないか。
西田の悩みとは、「就活にあたって自己PRをしたいのだが、いかんせん勉強しかしてこなかった。これをうまく言い換えるための自己分析を手伝ってほしい」というものだった。
思いのほかガチなお悩みに、煮卵LINEの緊張感の高まりを感じた渡辺は、一旦大喜利風の回答をして場を和ませようとしたが、西田は「これは真剣な悩みなので大喜利禁止」とお達しが出てしまった。
まずは、自己分析のためのツールとして、私がよく使っている性格診断サイトを勧めてみた。
早速西田から診断結果が届く。
どれも「凝り性」「引っ込み思案」「繊細」「少し優しい」など、就活ではそのまま使いにくいワードしか出てこなかった。
先ほど大喜利を行い厳重注意を受けた渡辺は、ここで挽回しようと意見を発する。
「勉強しかしてこなったというのは、自分で計画を立てて実行するセルフマネジメントと言い換えられないか」
これには西田も感心したようで、その調子で他者にもアドバイスを求める。
西田がアドバイスを求めてから5時間経過し、まさかの全員既読無視。
西田は「煮卵はこれほどにも薄情なのか」と病み投稿をしたことで、再度煮卵LINEの緊張感が高まる。
ここで登場したのが山中。
山中は「裏社会と繋がりがある」と大喜利をしてしまった。
山中には即退会処分が下され、山中はグループ追放の直前に自らの全裸の写真をLINEに投下するという醜態まで見せた。
西田の怒りゲージも高まったところで、救世主の池田が現れた。
池田は西田の今までの功績を細かく振り返り、かなり膨大な量の客観的分析をすることで西田にヒントを与えた。
更に岸本も登場し、無理にでも協調性が高いと言おうか悩んでいる西田に対して、無理に言うべきではないと諭した。
こうして西田も渡辺と岸本に感謝を告げ、ひとまず西田の就職活動サポートの第1弾が終了した。
なぜか感謝されなかった池田は私の個人LINEで怒り狂い、善意とは無視されるものですと言いながら度数の高い酒を飲んでいた。
一方、西田に何らかの誠意を見せて煮卵LINEに復活した山中は、自身で性的なオカズを提供して月収100万円も夢ではないという趣旨の発言をし、この投稿以降、ほぼ毎日稼働していた煮卵LINEが3日間にわたりストップすることになる。
-----2024年5月14日の私より-----
これ以降西田が煮卵に就活の相談をすることはありませんでした。
割とアドバイスはしていた印象なので、完全に山中のせいです。
しかし煮卵で集まったのに、全く記録も記憶もないのは珍しいです。