この日は特に何の予定も無い一日であったが、それ故に煮卵LINEにて思い出話に花を咲かせていた。
特に盛り上がったのは、一時渡辺と和田の間でストーリーを構築していた「バニミ」の話である。
バーニングミーツ(Burning Meats:略称「バニミ」)について説明しよう。
バニミとは、かつて渡辺と和田が焼肉を食べていた際に、「焼肉を題材にした熱血系の格闘マンガを描きたい」という思いから発案された物語である。
基本的なバニミのストーリーは以下のとおりである。
全国編
焼肉への思いを閉ざしていた高校生の主人公(名前未定)が、国民的行事である焼肉全国大会に出場するという焼肉部の勧誘を受け、紆余曲折を経て入部。徐々に焼肉への思いが蘇り、持ち前のテクニックで焼肉部を全国大会へと導く。
全国大会では、データを利用し絶妙な焼き加減を計算していくライバル、カルビ一点張りの超パワー系のライバルなどと対座。
苦境のなか、ついに主人公は伝統技である「フェニックス」を完成させ、焼肉部を優勝へと導く。
世界編
全国大会を制覇した主人公率いる焼肉部は、日本代表として世界大会に出場する。
しかし組み合わせの結果、初戦の相手は絶対王者・アメリカ。
圧倒的な肉の重量で「フェニックス」ですら凌駕する火力で日本代表を圧倒するアメリカ代表。
しかし、「奴らのやっていることは焼肉ではない。バーベキューだ!」という言葉で主人公が覚醒。
審判団を論破しアメリカを撃破する。
2回戦、焼肉生みの国・韓国との対戦が予想されたが、韓国がまさかの敗退。
韓国を負かしたのはエジプト代表であった。
電〇大手広告会社とかが日本時間19時くらいに放送時間を合わせた都合で深夜開催となった2回戦。
アメリカ代表とは対照的に、非常に技術力の高いエジプト代表に大苦戦を強いられる。
主人公は何とか敗北のピンチをかいくぐり続け、一方的な試合展開ながらも長期戦の様相を呈した。
しかし、ついに主人公は万策が尽きてしまう。いよいよ敗北寸前で最後の一撃を喰らいかけたその時、空に光が。日の出である。
「くそっ!ラマダンだ!」
宗教上の理由でこれ以上競技の続行ができなくなったエジプト代表が試合放棄し、辛くも3回戦へと駒を進めた。
その後なんだかんだあって日本代表は優勝する。(ここら辺のストーリーはまだ未定)
しかし表彰式で世界焼肉連盟会長が地球を破壊することを宣言。
宇宙編へと突入する。
宇宙編
世界焼肉連盟会長の「地球の火力じゃあ、ワシはもう満足できんのだ・・・」という思いが遂に表面化してしまい、会長は地球を燃やすことを宣言。
主人公は地球を守るため、火星焼肉部・太陽焼肉部と対戦することとなる。
しかし火星や太陽の火力には到底かなわず、敗戦。会長を説得することにシフトする。
会長の話を深堀りしていくうちに、主人公が幼少期に起こった実家(焼肉店)の焼失事件について新たな事実が判明する。
会長はその焼肉店の常連客であったこと、そして火事の原因が会長であった。
大好きだった焼肉店を自らの手で燃やしてしまった後悔が地球破壊への思いの原点だったのだ。
主人公の必死の説得で改心した会長。地球爆破を取りやめるよう太陽に連絡を取るが、取り消しが間に合わないことが判明。
失望する主人公たち。しかし、会長は宇宙服で焼肉セットを持ち、ロケットに乗り込む。
「太陽からの破壊光線をワシが相殺する」という言葉を遺して。
会長が破壊光線を相殺するために繰り出したのは、主人公にとって見覚えのある「フェニックス」であった。
そう。幼少期の主人公に「フェニックス」を伝授したのは、会長だったのだ。
そのことに気づき、第二の父親ともいえる会長に別れの言葉を叫ぶ主人公。
会長は自身のフェニックスで地球を守ることに成功した。
涙を流す主人公のもとに、煮卵の神・西田が歩み寄ってこう言った。
「でもさ、これ結局会長の自作自演だよな」
~完~
これはいつかちゃんと作品にする。マジで。
-----2024年2月25日の私より-----
どちらかというと漫画向きなストーリーなのかなと思います。
煮卵のメンバー全員、画力が致命的なのが惜しいところです。
なんとか原作小説を書き上げて、誰かにアニメ化してほしいところです。
バーニングミーツで天下を取りたいです。(点火と掛けている)