前日のアドバイスの甲斐もあり何とか不眠不休でESを書き上げた和田であったが、今度は「ESを郵送するときは白封筒が望ましい」という謎マナーを目にしてしまった。
茶封筒しか持っていなかった和田は、一応白封筒を探すためにスーパーに足を運ぶも売り切れ。
運命を感じた和田はそのまま茶封筒で提出した。
結果通過しているので、このマナーもあまり関係ないと思う。
その後大学の友人とラーメンを食いに行こうという話になったが、ここでも就活の話に。
金を取るか遣り甲斐を取るかというありきたりな会話をする。
困ったのはこれが相談ベースではなく議論ベースの話になってしまったことだ。
お金は必要だし、遣り甲斐も必要なので、当然ここでの意味は二者択一ではなく「両者のバランスが適しているのはどの程度か」という話なのだが、この手の議論は基本的にそれは人によって価値観が大きく結論が異なる。
しかも、互いにまだ就活の当事者で社会のことも知らないわけだから、議論としては破綻しており、あまり意味を成していないと感じた。
私は基本的に私は喋りながら食事をすることが苦手である。
話を聞くことと、食事を摂ることを同時にすることができないため、食べ終わりの時にはラーメンが冷めてしまった。
飯のときの話題はもっと簡潔なものにすべきで、こういう深い話題はカフェでするのが適切なのではと感じた。
私は普段、カフェに行くことは滅多に無いのだが、初めて「こういう時のためにカフェがあるのか」と理解した瞬間だった。
ともあれ、金か遣り甲斐かという話は就活をしていれば、よっぽど強い意志が無い限り直面する問題である。
前のOB訪問対策会議でも記述したが、こういうのは先輩に聞くのが一番だ。
私の場合は煮卵という選択肢もある。
煮卵といえば常にLINEで下ネタを呟いているというイメージが蔓延しているという噂を聞いた。
その噂を真っ向から否定することはできないのだが、意外にも結構真面目な議論を交わすことも多い。
しかし、真面目な議論に一切参加しないのが、山中である。
正確に伝えると、一応議論の核心部分には触れてくるのだ。
しかし、いずれも主張が真理である、もしくは意味不明すぎるが故に、山中の登場は議論の終了を意味するという暗黙の了解ができつつある。
彼のようなポジションも組織においては必要だという考えが煮卵内で一致しているので、決して彼が空気を読めないキャラになっているわけではない。
例えば、今回のような白熱しやすい就活談議についての山中の回答は以下の通りである。
「就活してみたはいいが面倒&疲れるなと気付きやめたのが僕でしゅ…」(原文ママ)
かなり早くから就活を始めていた山中がいつの間にか就活をやめていたことを初めて公表。
当然、その行動力が神扱いされて議論に終止符が打たれた。
ちなみに全然関係ないが、普段塾講師のバイトをしている池田がこの日の千葉県高校入試の理科の問題を的中させていた。
-----2024年2月13日の私より-----
ちょっと情報量が多くて読みづらい文章になってしまいましたね。
要するに、山中は議論に終止符を打つ存在、つまりフィーネであるということです。
煮卵のメンバーは非常に頭の回転が早いので、一度議論が始まるとなかなか終わりません。
つまり、安静と休眠を確保するためには彼のような存在が必要なのです。