この日は出版取次企業のインターンシップに参加した。
集合時間にだいぶ余裕を持たせて出発したが、総武線が安定の遅延を発生させて思ったよりも余裕のない到着となってしまった。
それでも駅から徒歩1分とのことで、歩いても全然間に合うと思っていたが、思いっきり出口を間違える。
お茶の水駅をダッシュで1周する羽目になり、徒歩1分のはずが徒走10分になってしまった。
真冬に汗ダラダラの私を見て受付のお姉さんにドン引きされる。
インターンの洗礼を早くも受けてしまった私だが、普通に時間には間に合ったことは幸いであった。
この日は9時から16時までのグループワークを行うというプログラムであった。
まずは自己紹介と企業の説明会、その後2時間30分のグループワークを開始し、発表、表彰、質問会で解散という流れであった。
前日のニンニクにより思いのほか体調は良く、志望度の高い出版関連企業のインターンということで気合いが入る中、自己紹介の時間になる。
自己紹介は1分きっかりで行ってくださいとのこと。
たまたま大トリになった私は、攻めに行く気であれこれネタを仕込んでいたが、自分の順番になり立ち上がった瞬間全てを忘れた。
出身大学、名前などの定型文を言った後、「チアゴ・シウバに似てるとよく言われるので、今から物真似します」という言葉が予期せず口から出てしまった。
しまった。完全に先日のゼミでの失敗の影響を引きずっている。
言ってしまったものは仕方ないので残った45秒のうち30秒を物真似で使うという暴挙。完全に勝ちに行った。
残りの15秒で謝罪と締めの挨拶を済ませた。
完全に”やっている”が、この自己紹介は人事に強烈なインパクトを残した。
このインターンは20倍程度の倍率のES選考の末に選抜されたメンバーが招集されたため、割と特殊な経歴を持つ人が多かった。
その中で、私の印象は特に強く残ったようで、その後人事と出会う度に「チアゴシウバじゃん」と言われるようになる。
この時点でこの会社が一気に好きになった。
説明会を経て、まずは1つ目のグループ課題。
「自分を漢字一文字で表して、アピールしてみてください」というもの。
先の自己紹介のインパクトを活用し、「変」という一文字を選んで発表。
そこそこウケは良かったはず。
ちなみに、先ほどの質問は、割と面接でも聞かれることが多い印象なので、読者の就活生は自分なりの答えを考えておいた方が良い。
11時頃、本題の2時間30分のグループワークに突入。
「出版取次会社としての弊社の強みを活用して、新たなビジネスを企画してみてください」というもの。
こういうお題でグループワークをすると、大抵は流行りのVRを利用しようという話になる。
※大抵、最近流行になった新技術を絡めようとするのが定石となるようで、6グループのうち、3グループがVRを絡めて発表していた。
それぞれが何かの役職についてください、という縛り付きで、私は司会を担当した。
VRを利用しようという話は割とすぐ決まったが、具体的にどうするかが決まらない。
生活に身近なものを取り入れた方が良いということで、電車とVRをコラボさせて、広告代理店のような役割を担う新たなビジネスができるのではないかという大枠が決まったとき、時計は早くも1時間を回っていた。
昼食を挟み、更に詳細な設定を練っていく。
残り30分で大体の話がまとまり、プレゼン用の紙に説明と絵を描いていく。
グループ内に画伯がいたため、綺麗な絵が超特急に描けたことが大きなアドバンテージとなった。
いよいよ発表。
こういう時に1人で喋りたがる人が5人に1人はいるのだが、幸いメンバーに恵まれて、全員が担当別に喋れた。
大体言いたいことを全部言い終え、発表終了。
最優秀賞は該当なしだったが、優秀賞を獲得した。
最優秀賞に至らなかった理由は、ビジネス的な視点がやや欠落していたためだという。
何にお金がかかり、どのようにして儲けるかは明白になっていたが、具体的な数値まで欲しかったとのことだった。
先日の経済効果算出の際に身に着けた付け焼き刃なスキルを活かすべきだった。
ちなみに、今後も別企業でグループワークをしていくが、こういう企画を練るタイプのグループワークでは、このとき指摘されたことが重視される。
このことを知れただけでも、今回のインターンは大収穫だったといえる。
その後の質問会で少しばかり会社の闇を見たが、基本的には好印象を抱ける企業であった。
ちなみに、同じグループになったメンバーと連絡先を交換。
先日のV社とは違い、非常に良い一日になったと思えるインターンだった。
-----2024年2月7日の私より-----
この日は就活楽しいじゃん!と初めて思えた日でしたね。
働くことに対して前向きに捉えられました。
私の自己紹介についてですが、振り返ればこれも正解の一つだったなと。
結局その後の面接でもこのインパクトは活きました。