この日は煮卵の変態の象徴である山中の暴走から始まった。
山中「生中○しのことを、こどもちゃれんじっていうらしいけど、こどもちゃれんじしながらこどもちゃれんじして、こどもちゃれんじの再生産だ!」
この世の終わりのような投稿だが、まだ朝8時の出来事である。
日頃から言動がおかしい山中とはいえ、何らかの精神的な負担が圧し掛かっていることは明らかだったので、みんなして山中を心配した。
冷静さを取り戻した山中によると、ストレスの原因は大学が始まったことだったらしい。
懸命な救助により山中を絶望から救うことに成功した私は、就職活動のために吉祥寺へと向かった。
この日は某塾の親会社の三次面接である。(この企業のこれまでの就活は、3月7日、3月23日、4月24日を参照)
いつも通り、集合時間の45分前に着いてしまった私は、吉祥寺を散策し、不審者と化す。
さすがに汗をかいてきたので、集合時間30分前のところで控室へ入室。
しばらくすると、いかにも人事部長ですみたいな風貌の人事に案内された。
三次面接はこの人との1対1である。
面接はいきなり、二次面接の感想はどうでしたか?というところから始まった。
正直ここ数日の出来事で二次面接の記憶などを完全に忘れていた私は、反応が一歩遅れる。
しかし、「覚えていないです」はさすがにマズいので、反応が遅れたことについては開き直り、じっくり思い出してから感想を伝えた。
ただ、この人事はやや圧迫気味なスタイルであり、「一瞬時が止まりましたけど…」とか言って冷笑する。
うわぁ、嫌だなぁとか思いながらも笑顔を忘れない自分に成長を感じた。拍手したくなった。
その後は、志望動機の掘り下げ、ガクチカの掘り下げなど、とにかく掘り下げされた。
ただまあ私もこれまでの就活で嘘はついていないので、いくら掘り下げられても大丈夫である。
最初の沈黙以外は特に大きな失点もないだろうと思い、最後のフィードバックを聞く。
人事「君ねぇ、相槌打つ時に、そうっすねって言う癖あるんだけど、これ言葉遣いとしてどうなの?友達じゃないんだからさぁ。ウチは教育の会社でしょ?そういう言葉遣いの人とは働きたくないんだよね。」
正論なので何も言い返せないけど、この人事の言い方は気に入らなかった。
同時に落ちたな、と思い、二度とここに来る機会もないだろうと思い出を噛みしめながら吉祥寺を去った。
結果は合格。おそらくメンタルの強さを評価されたのだろう。
こうして私は最終面接への切符を掴むことになるのだが、この最終面接で私は酷い仕打ちを受けることとなる。
-----2024年5月1日の私より-----
書いていて徐々に当時の情景を思い出しました。
これまで相槌の癖を指摘されたことは無かったし、完全に無意識だったのでありがたい指摘でしたね。
ただちょっと言い過ぎだよね。一言余計というか。
この企業で働いていた人とは複数名交流がありますが、思えばこの圧迫な感じの面接も、その後の激務に耐えられるかどうかを確かめられていたのだと感じます。