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   チャップリンの名作(迷作)です。

  1947年制作。アメリカ映画。モノクロ。124分。

   主演、監督はチャールズ・チャップリン。

  ただ、この映画はチャップリンらしくない作品だし、最後の裁判所の発言も異論があります。

   元銀行員のアンリ・ヴェルドュ。一人身の女性を殺害し、その金品を奪い死体は焼却し、

   次々に殺害する。彼らしい腹を抱えて笑えることもなく。

   しかし、彼には車いすの妻と子供がいる設定。最後はつかまって、裁判所で一人殺せば悪漢で

   100万殺せば英雄かと言い残す。しかし、戦争と殺人とは違います。

   チャップリンの言いたいことはわかりますが、市民を殺すのと、戦争で兵隊を殺すのは違うと

   思います。彼はこれで興行的にかなり失敗します。そして、「赤狩り」により

   1952年にアメリカ追放となります。

    せっかくですから、「赤狩り」について。

   まず、知っていただきたいのは、ジョン・フォードの時代から映画はアメリカでは

    国揚映画でなければならなかった歴史。アカデミー賞にも見受けられます。

   ウィリアム・ワイラーが作品賞受賞した「ミニヴァー夫人」はバラの新種を開発する話

   が、最後日本の爆撃機で妹が死んでしまうお話。最後にとってつけたかのように。

    ジョセフ・マッカーシー議員が発案し、その後言論界、出版界、映画界に

   共産主義を奨励することを禁じた。

    結構映画界も影響を受け、裏切り、密告などあって 有名脚本家 ダルトン・トランボ

   は、本名で脚本書けなくなり、偽名で書いていたそうです。

    ウィリアム・ワイラー監督はこんな事態を嘆き、自由な映画を作りたいと考え

   外国で撮影しようと。そして、偽名の脚本家 ダルトン・トランボの協力を得て

    イタリアで作った作品が「ローマの休日」です。

    歴史って面白いですね。