伊藤直美 個展 「The past can change」

伊藤直美の個展はパーソナルな思いの集約?あるいは、パーソナルなものからパブリックなものへのプロセスなのか?
その答えを一番知りたいのが、伊藤自身であろう。伊藤は今回の個展に対して次のように語っている。
「One day a man said. “The past can change only 3 seconds”
I couldn’t belive that. But I thought if I can do it , my life will be wonderful.
過去は消せない、けれど、捉え方は 変えられる。私には、救いの言葉でした。
自分の手で、己を殺めてしまわぬ様に、思考回路を改善する必要があったのです。
今回、個展のタイトルに、“The past can change”と付ける事で、自分に一線を引いたのです。
今の私から出るものは、痛みと絶望 そして、明るい希望です。」
以上、伊藤自身のメッセージには作品に関する語句は見あたらず、個展を開催するに至った
心のプロセスのみが語られていますが、展覧会を開くにあたって、幾つかの作品を見せてもらっています。
作品はアクションペインティングの方法を応用した抽象絵画で、画面全体に絵の具を垂らしたり流しながら
色と色の混ざり具合や分離する現象をそのまま定着させたのが主なものです。
かなり厚めに垂らした絵の具が、月のクレーターの様に、凹凸を登場させ物質感溢れる作品となっています。
彼女自身のパーソナルな心の流がそのような表現を起こさせているのか?
全く違う感性の次元で表現されたものを心のカタルシスとしているのか?
いずれにしてもパブリックな空間に作品という自分自身を投げ込むことにより、彼女自身の心の過去が、
なんらかの変貌を遂げる気がします。
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伊藤直美 個展 「The past can change」
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会期:2009年9月5日(土) ~9月17日(木)
休館:日曜
時間:13:00~23:00
会場:CAI02 raum2/3 札幌市中央区大通西5丁目昭和ビルB2 TEL.011-802-6438(13:00~)