Health Reform 議会演説で医療保険制度改革遂行を明言、オバマ大統領 | 大森善郎のビジネス英語道場

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大森善郎のビジネス英語道場「オバマ大統領のスピーチから学ぶ世界の一般常識」

 

 

https://youtu.be/SSJugLUsM58
2009年9月12日にHPにアップした内容に、動画のライブ解説を加えました。
< 議会演説で医療保険制度改革遂行を明言、オバマ大統領 >
オバマ大統領の支持率が落ち込み「50%を割った」とも言いますが、なんと高いレベルにあることでしょう。
支持率低下の一因は医療制度改革の議論が進まないことにあるようです。
オバマ米大統領は9日、上下両院合同本会議で医療保険改革について演説しました。
医療保険改革をめぐっては、全米各地の対話集会(タウンホールミーティング)が保守派に妨害されたり、民主党と共和党の溝が深まるなどの影響が出ています。
オバマ大統領は論争やゲームの時間は過ぎ、今は行動するべき時だとして、民主・共和両党がともに最良の改革案を生み出す必要性を強調しました。
また、論議の焦点が公的保険制度であるものの、失業に伴い医療保険を失った国民の問題もあると指摘しました。
そしてまた、高齢者などに治療を提供するか決定する「死の委員会」が設置される、不法移民も保険対象とするといった改革反対派の主張を全面否定。
中絶費用が公的資金から支払われるようになるとの説も誤解だと釈明しました。
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私が興味深く感じたのは演説の次の部分です。
何事も「無条件で」バラ色のいいことずくめになる筈がありません。
必ずそれに伴う費用が発生します。
それについてオバマ大統領はこう述べています。
Now, add it all up, and the plan I’m proposing will cost around $900 billion over 10 years — less than we have spent on the Iraq and Afghanistan wars, and less than the tax cuts for the wealthiest few Americans that Congress passed at the beginning of the previous administration.
「私の提案する計画は10年で90兆円の費用がかります。
しかしその金額はイラク、アフガニスタン戦争で費やしたコスト、あるいは前(ブッシュ)政権で富裕層への減税で使った費用よりも少ないものです。
国民の数千万人もが医療保険に加入していない(出来ていない)という恐るべき現状から脱却するためのオバマ大統領の決意から、今後も目が離せません。