こんにちは
むくみ足を卒業し、健康的な美脚をつくる専門家
でぐちあやこです
新宿を歩いていると日本人だけでなく外人さんも多いですが、
日本人の方が姿勢が悪い人が多いなぁ…と感じます
特に最近はスマホを見ながら歩いている方も多く、
(本当に危ないから人ごみで見るのはやめた方がいいと思うのですが…)
背中が丸く頭が下向きの状態の時間がかなり増えていますよね
ですがそのような姿勢の時間が長いほど、
その姿勢が当たり前の状態になり様々な不調につながってしまうんです
そこで今回は
『猫背が引き起こす不調』というお話
自分の姿勢が良くない…と思っている方は多いですが、
どこがどう良くないのかわかっている方は少ないと思います
その悪い姿勢の中で思い当たることが多いのが「猫背」
ちなみに
猫背という医学用語は存在していませんが、
通常、背骨=脊椎の
頚椎は前
胸椎は後ろ
腰椎は前
というカーブ状になっていることがポイント
ですがこのカーブが崩れている事で猫背という外観に反映されています
猫背というと骨盤が後ろに倒れて膝がやや曲がり、
背中全体が丸い姿勢を思い浮かべがちですが、
中には
骨盤が前傾し反り腰と猫背が組み合わさっている隠れ猫背
立っている時はいい姿勢でも、座ると猫背姿勢になる
という、自分では猫背と気が付いていなくても猫背になっている方もいます
現代はパソコンやスマホなどを長時間使う方も多く、
猫背の割合が増えてしまっていますが、
猫背は放っておくことで身体に様々な影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です
猫背が引き起こす不調
肩こり・首コリ・腰痛
猫背姿勢で一番に表れる不調は肩こりや腰痛
背中の骨が前や後ろに湾曲している最大の理由は
重い頭を支えている直立二足歩行姿勢の負荷を出来るだけ逃がし軽くするため
ちなみに頭の重さは一般的に体重の約10％と言われているので50㎏の方なら約５㎏
その頭の重量が猫背になると肩の僧帽筋や肩甲挙筋にかかり、
その下の腰椎周辺の筋肉の負荷が増してしまうことで肩こりや腰痛の原因になってしまいます
自律神経の乱れ
猫背の姿勢は自律神経のバランスにも影響を与えると言われています
自律神経には
覚醒時に活性化する交感神経
休息時に活性化する副交感神経
の二つの神経がバランスよく働くことで生命活動を支えているもの
ですが自律神経は背骨の脊柱管という管に並行して走る神経なので、
猫背で背中が曲がりっぱなしになることで悪影響が出てしまう場合があります
しかも骨盤が前傾しただらっとした姿勢では副交感神経優位でやる気が出ず、
呼吸が浅くなれば血圧が上がって交感神経優位になりストレスが増すこともあるので要注意
股関節痛・ひざ痛
猫背が肩こりや腰痛を引き起こすことは何となくイメージできますが、
もっと下にある股関節やひざ痛の原因になっている事もあります
これは猫背になると頭の位置が前にズレるので、
重心が両足の間にある支持基底面の前側に移動
この状態だと非常に不安定で前に倒れやすくなるので、
体は無意識に股関節と膝を曲げバランスを取ろうとします
そのため、重心を後ろに戻そうとする股関節と膝に負担が増してしまい痛みが生じてしまいます
呼吸が浅くなる
上半身が前かがみになる猫背姿勢は、背骨と肋骨によって構成されている
「胸郭」が狭くなり肺が十分に機能できなくなるので呼吸も浅くなってしまいます
人間が生きていくために最低限必要な酸素量は低下しませんが、
長い間猫背姿勢を続けることで、
肋骨の間にある肋間筋という筋肉が硬く縮こまり、
最大酸素摂取量が減ってしまう場合も
また、日常生活に支障はないとしても、体を動かしたときに息切れしやすく
思い切り深呼吸をしようとしても、
多くの酸素を取り入れることが難しくなってしまいます
胃腸が下垂し機能が低下
猫背の姿勢では
胃
小腸
大腸
などの臓器が収まっている腹腔が圧迫状態
腹筋や背筋などが機能してきちんと腹圧を保ち
腹腔のスペースが確保できていれば問題ありませんが、
筋肉が衰えていると支えることが出来ず臓器は下垂
胃下垂は無症状の人も多いので病気として扱われていませんが、
実際に胃の動きが悪くなったり、腸の下垂で便秘になる場合も考えられます
また、胃が圧迫されてしまうと
内部の胃酸が食堂に逆流する「逆流性食道炎」を引き起こす場合も…
だからこそ内臓はあるべき場所にあることが健康維持にもつながりますよ
見た目が老ける
何もしなければ高齢になるほど体感をまっすぐ保てなくなってきます
それは、腹筋や背筋など重力に逆らって二足歩行姿勢を保つ抗重力筋がが衰えるから
筋肉の支えを失った背骨は徐々に丸くなり、
状態が前に倒れそうになるのでシニアの方は杖を持つ方が増えてきます
骨盤が後傾した典型的な猫背姿勢の人は
杖こそ持っていなくてもシルエットはそのような高齢者とほぼ同じに
たとえ肌にシミやシワがなく、白髪１本無かったとしても
猫背姿勢は見た目年齢を10歳も20歳も老けさせてしまうので注意しましょう
転倒や認知症のリスクが上がる
一般的な猫背は骨盤が後ろに倒れた状態が多く、
特に年齢を経るごとに骨盤は後傾しやすくなっていきます
そのような状態になると、太腿や膝を持ち上げる腸腰筋の筋肉が衰え
躓きやすくなったり、躓いた時にリカバリーが難しくなってしまうもの
猫背の人はそうでない人に比べて転倒リスクが約1.4倍高いと言われています
また、１日１回以上外出する人と１週間に１回以下の人を比べると、
認知機能障害発生リスクが約3.5倍高いともいわれているので、
将来の自分のためにも、少しでも若いうちから猫背を改善することが大切です
このように、猫背の姿勢は今は生活に支障が無かったとしても、
体に少しずつ負担をかけてしまうもの
猫背は背中が丸まっている状態と思っている方が多いですが、
他にも
頭が前に出て頚椎の反りが少なく、反り腰になっている隠れ猫背
座面に浅く腰かけて両足を前に出し、腰から背中が逆カーブを描く座り猫背
PC画面などをのぞき込むことで頭が前に出る猫背
など普段のなにげない姿勢が猫背を悪化させてしまう場合も多いんです
正しい姿勢は立った姿勢を横から見た時に
耳・肩・大腿骨の突起の大転子・膝・くるぶしがまっすぐ一直線上にある事
頭が骨盤の真上に来ることで、
体の前後の筋肉に余計な負荷がかからずバランスが取れている状態なので、
まずは自分の姿勢がまっすぐになっているかどうか確認してみてくださいね
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