アンジュルムが今のかたちを作り上げる中で象徴的なエピソードとして赤いリップ事件があります。私にとってはショックな出来事であり、もしかしたらハロヲタの熱が少し冷めてしまったきっかけになったのかもしれません。
笠原桃奈(当時12歳)がアンジュルムに加入して、まったく心を開けなかった彼女が徐々にメンバーと打ち解けて、周りのお姉さんたちに憧れを抱きつつ、こんな風になりたいと化粧に興味を持って、大人への階段を一歩一歩登り始めた矢先、化粧が濃い、リップが赤すぎるというような一部のオタクの「少女性の要求」。日本のオタクカルチャーの気持ち悪さと憤りを感じた瞬間でした(当然一部の人の身勝手な意見であることは承知しています)。私はその赤いリップに成長の過程を感じたし、大人ぶりたい思春期の愛おしさを見ていたから尚更。そんな中、笠原桃奈を守ろうとするメンバーの姿や私と同じように憤りを感じて声を上げる人たちには救われた気がします。
「自分らしくあれ」というメッセージが込められた「好きな色のリップを塗りなさい」という和田彩花のことばは、今のアンジュルムには切っても切れないエピソード。本当に暖かいなと感じました。
だけど一方でアイドルオタクの文脈に辟易する瞬間というか、少女性を貪ろうとする言葉たちに得も言われぬ悲しみと怒りのような感情を覚えてしまって時折“界隈“から離れたくなることがあります。
実際、現場にいると、思いもよらない言葉を耳にします。「◯◯を推してるとかお前デブ専/ブス専かよ」だとか、「俺は20歳以上は推さないから」だとか、ナイフのような言葉がグサグサ刺さって痛い思いをすることがあります。(そんな人は本当に一部のオタクさんですよ)
スキャンダルがあったときだってそうです。貴重な思春期をオタクたちに捧げているのだから少しは普通の青春を体験したっていいじゃないか、と地団駄を踏むこともあります。ときに彼女たちの人生をおもちゃのように扱う言葉たちが跋扈する世界が日本のアイドル界。
だからこそ、アンジュルムックの存在は私にとってものすごく偉大で輝いているのですが、また長くなってしまうので、そろそろ個別感想に戻ります。
笠原桃奈さん。
思えば私がアンジュルムを好きになったタイミングで加入したので、本当に自分の同期のように思っています。(何様)
自身のエネルギーをコントロールし切れずに、ありあまるパワーをすべてぶつけようとして、ときに不恰好にも見えるそのパフォーマンスは愛おしく、これから蝶へと変態する過程を見ているようで本当に尊いです。素晴らしい先輩たちに囲まれて過ごした3年間は彼女のとって人生の大きな財産だし、彼女の人格形成の礎になっていくと思うと、更なる成長を見せてほしいです。和田さんが再会するたびに驚くほど成長するんだろうな。
上國料萌衣さん。
モー娘。オーディションからの再起、福田花音とバトンタッチするかたちで加入した彼女はとてつもない美少女。ただただそんな印象だったのですが、恐らく、一番人間っぽさ、女性っぽさがあって、内面だけで言ったら最も普通の子であり、身近な精神性を持っているのかなと思ってましたが、相川さんの卒業から内面が成長したのか、ステージ上ではしっかりパフォーマンスをこなし、目に涙を浮かべながらも
佐々木莉佳子さん。
過去を振り返れば山あり谷ありの人生で、彼女の半生をドラマ化してほしいくらいに劇的で、「宇宙一のアイドルを目指す」という目標は一見して滑稽にみえるのだけど、彼女のパフォーマンスや人柄をみると本当に宇宙一になっちゃうんじゃないかってくらい輝きと希望を感じます。
室田瑞希さん。
周囲を楽しませたいという想い。私が感じる室田瑞希は”健気な存在”なのです。彼女のストレスや悲しみといったようなネガティブな感情はどこにあるのか。たまに心配にもなります。和田さんからはたぶん要注意人物として見られている気がしますが、良くも悪くもアンジュルムのこれからを占う存在だと私は勝手に思っています。
こうしてひとりひとりを見ていくとすごく絶妙なバランスの上で成り立ってるチームな気がして、ひとりひとりの個性が少しも損なわれずにきらめいているすごいグループを作ってきたのだなと改めて感じます。
この続きはまた後日。勝田さんの卒業の報もあり、また書きたいことが増えてしまった・・・。

