「NANA MIZUKI LIVE GRACE 2011 -ORCHESTRA-」レポート | 神奈川で働いていた元社員のアメブロ

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水樹奈々が2011年1月22日、23日と2日間に渡り横浜アリーナで、フルオーケストラコンサート「NANA MIZUKI LIVE GRACE 2011 -ORCHESTRA-」を開催した。
昨年は全国ツアーに加えて、2年連続となる西武ドームライブ、年末は「NHK紅白歌合戦」への2年連続出場と、デビュー10周年を飾るにふさわしい年であった。
2011年に入ってからも水樹の誕生日である1月21日に初の自叙伝『深愛』(幻冬舎)を発売。
そんな、水樹が新しいことに挑戦するということで期待された、ライブの2日目、1月23日の様子を紹介しよう。

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ステージはメインステージ、サブステージと別れており、メインステージには荘厳な装飾がなされていて、まるでオペラ座のような雰囲気。
東京ニューシティ管弦楽団と指揮者の藤野浩一氏が入場してくると、観客は立ち上がりブルーのサイリウムでオーケストラメンバーたちを出迎えた。

調音が終わり、藤野氏がタクトをふるうと、オーケストラの演奏に合わせてスクリーンに水樹が様々な楽器を眺めながら赤い絨毯の上を歩いていく姿が映しだされた。
楽器に導かれるかのように水樹がコンサートホールへやってくると、今回のコンサートタイトルが表示されてライブの幕は開けた。
「天空のカナリア」のイントロが演奏され、ステージ上空に水樹が純白のドレス姿で登場。
白い羽が舞い、オーケストラを眼下に神々しく歌うその姿はまさに天使のようで、観客の目を釘付けにした。次の「Tears' Night」では地上に降り立つと、雄々しく歌い上げて早くも会場の空気を制圧した。

2曲歌い終えて水樹はファンへ挨拶。最初はフルオーケストラを従えてということで上品に堅苦しく挨拶したが、いつも通りの雰囲気で行こうということで元気に挨拶しなおした。
指揮者の藤野氏も挨拶をし、水樹と会ったのは5回目だが、水樹のファンへの熱い気持ちが本物であると熱く語り、自分も帰ったらさっそく水樹のファンクラブへ入ると宣言し、会場を大いに盛り上げた。

続いては、ちょっと大人な雰囲気で「undercover」を届けると、「ファーストカレンダー」ではステージに赤いハート型のオブジェが登場。そこに腰掛けて歌う姿はとてもキュート。また、久しぶりにライブで披露した「テルミドール -Vinget-Sept-」は胸踊る興奮だった。
「テルミドール」を収録したのは水樹がまだ10代の頃。その頃にはまだこの曲が持つ感情を表現しきれていない幼さが残っていたが、成熟した女性となった今の水樹が歌うことで新たな生命が吹きこまれたかのような感動を我々に与えてくれた。

水樹は昨年出演した『NHK紅白歌合戦』のことを思い返しながら、その時に歌った「PHANTOM MINDS」も披露。パワフルなステージングで会場を塗り替えていった。「MARIA&JOKER」では、セクシーな歌声で観客の胸をくすぐる。客席のサイリウムも真っ赤に変化し、妖艶な雰囲気を演出。歌い終わると、水樹はいったんステージから消えた。

スクリーンには「あの日夢見た願い」の曲にのせて、水樹出演のショートムービーが流された。ドラマ仕立ての映像が夢に向かう観客たちに向けて贈られた極上のメッセージにも取れて、見ていて熱いものがこみ上げずにはいられなかった。

再び登場した水樹は、ブラックとピンクのゴスロリ・パンクな衣装で客席内を移動するトロッコに乗って「Justice to Believe(MUSEUM STYLE)」を熱唱。センターステージの外周を回り、サブステージに到着。「みんなの近くにきちゃった」という水樹の発言に大声援が巻き起こった。

サブステージでは、、オーケストラメンバーの演奏は一旦休止、普段からバックバンドを務めるチェリーボーイズのメンバーによる演奏で「オルゴールとピアノと」「LOOKING ON THE MOON」「大好きな君へ」の3曲をしっとりとアコースティックバージョンで届けた。寒いこの季節にはまさにぴったりな雰囲気となり、観客も静かに聴き入った。

チェリーボーイズたちがステージを去ると、再びオーケストラの演奏で「Astrogation」を熱く歌い上げていく。
水樹はトロッコでメインステージへ移動。音のヴァイブレーションが広がっていくのを感じた。メインステージに戻ると、衣装チェンジのためにステージから一旦はけた水樹。水樹が姿を消したステージでは、東京ニューシティ管弦楽団がボレロの演奏をスタート。ボレロの旋律は徐々に拡大していくリズムに、これからの盛り上がりを期待せずにはいられない。

その期待に応えるかのように、ステージ下から和柄のゴージャスなドレス姿で登場した水樹は「Orchestral Fantasia」でエモーショナルな歌声を繰り出して、会場を再び熱狂に巻き込んでいく。オーケストラの演奏に加えて、一旦ステージから姿を消していたチェリーボーイズも演奏に加わり、会場の熱気はヒートアップ。
息つく間もなく披露された「ETERNAL BLAZE」では、ステージサイドに大きな火柱が何本も立ち上がり、会場はウルトラオレンジのサイリウムで埋め尽くされ、横浜アリーナがまるで一つの熱球と化したかのような盛り上がりを見せた。
その後は熱しすぎた会場を一度クールダウンさせるかのようにミディアムテンポの「Crystal Letter」を静かに聴かせるように歌い上げた。
水樹の口から紡がれた言葉たちがオーケストラの演奏と重なりあい、美しい心象を観客一人一人の胸の中に作り上げた。アルパ奏者の上松美香をゲストに呼んでの「Heart-shaped chant」は、アルパの美しい旋律にのせて、水樹は時には軽やかに時には力強く歌唱し、情緒豊かな表情へ染め上げていった。

本編最後のMCとなり、水樹は自分の誕生日に自叙伝を出した喜びと、自分の名前についての思い入れを語る。この“奈々”という名前は大好きな父親から付けてもらったもので、そんな名前をファンから呼ばれることがとても嬉しく、これからもずっと名前を呼びつづけて欲しいと感極まり涙しながら熱く伝えた。そして「私に関わるすべての人へ想いを込めて歌います!」と言い放つと、自叙伝のタイトルにもなった「深愛」を披露。言葉に感情を込めて歌い上げる姿は見ていて感動的で、とても美しい光景だった。

迎えたアンコールでは、水樹はライブTシャツ姿で登場し、水樹が初めて作曲に挑戦した「SUPER GENERATION」を熱唱。特効で銀テープも噴出し、お祭りのようなピースな雰囲気で満たされる。そんな中、水樹から4月13日にニューシングルを2枚同時発売することと、水樹奈々史上最長のツアー決定の重大発表がなされ、会場中が歓喜の声援で埋め尽くされた。そして「この幸せな気持ちを込めて歌うのでみなさん受け止めてください」と言って「Sing Forever」を温かく優しく歌い上げた。歌い終えると、本日出演したメンバー全員を紹介。上松と藤野氏と水樹の3人でラインナップをすると盛大な拍手に包まれた。

ここでライブが終わりかと思いきや、「もう一回!」コールが客席から発せられ、ダブルアンコールとして水樹が一人でステージに舞い戻ってくる。そして「今はみんなと私しかいないからいつものやつやりたいと思います!」と笑顔で言うと、会場全体で恒例の「シャッス!」のコール。それから水樹は、「この曲でみんなと新しい扉を開けてきました。一生で一番歌う曲だと思います」と言い、「POWER GATE」をアカペラで歌い始める。すると会場からも自然と歌声が沸き起こり、やがては水樹とファンが一緒になってアカペラで合唱するという、なんとも幸福感に満ちたフィナーレを迎えた。ライブラストに水樹は「これからも水樹奈々にー!」と言い、ファンは一体となって「かかってこーい!」と、これまた恒例のコール&レスポンスをして締めくくった。


今回のコンサートで発表された4月13日の2枚同時発売シングルは、価格は両方とも777円と水樹の名前にちなんだ“奈々”並びの値段で発売とのことだ。収録曲のうち1曲は、4月から始まるTVアニメ『DOG DAYS』のOPテーマとして決定している。また、5月からは、ライブツアー「NANA MIZUKI LIVE JOURNEY 2011」が開催。5月7日の福岡サンパレスホールを皮切りに、最終日は7月24日のさいたまスーパーアリーナまで全12都市・計14公演が予定されている。今年の水樹奈々の活躍にも要チェックである。


○セットリスト
01. 天空のカナリア
02. Tears' Night
03. undercover
04. ファーストカレンダー
05. テルミドール-Vinget-Sept-
06. PHANTOM MINDS
07. MARIA&JOKER
08. Justice to Believe(MUSEUM STYLE)
09. オルゴールとピアノと
10. LOOKING ON THE MOON
11. 大好きな君へ
12. Astrogation
13. Orchestral Fantasia
14. ETERNAL BLAZE
15. Crystal Letter
16. Heart-shaped chant(guest:上松美香)
17. 深愛(guest:上松美香)
アンコール
18. SUPER GENERATION
19. Sing Forever
ダブルアンコール
20. POWER GATE(アカペラ)