9月24日の日経新聞・ヒットのクスリで、「混雑する耳」争奪戦 マスク起点に商品広がる、というコラムが掲載された。
新型コロナウイルス感染拡大の危機が高まってから、最大の生活変化は言うまでもなくマスクの着用。
女性の間ではマスクをすると長いピアスが邪魔になってしょうがない。ヘッドホンも加えると様々な商品で「耳が混雑する」という経験のない問題が発生。
マスクに引っかからないアクセサリーを求める買い物客が急増。このため流行の兆しが出ていた「イヤーカフ」が爆発的に売れるようになった一方で、ピアスは40%近いマイナスだ。
眼鏡でも異変が起きている。ジンズによると、マスクをして濃いサングラスをかけると不審者に思われるなどの理由で、薄色レンズが売れ筋に。このほか飛沫対策で大きめのフレームの人気が高まったという。
これまで顔の主役だった化粧品が落ち込む一方で、マスクと関連商品が動く。まさに新型コロナで顔周り消費に再編が起きた。

新しい生活様式における「混雑する耳」のように、今、大きく変化しているものはないだろうか。
それは、「混雑するスマホ」。
多種多様なアプリの提供、マイナポイントを活用したキャッシュレス決済の浸透など。これにより、消費者にどんな変化が起きているのか。
私が銀行でクレジットカードの推進企画を担当していた10年くらい前は、銀行カード、クレジットカード、ポイントカードでパンパンとなっている財布の中に、自社のクレジットカードを入れもらう戦略を検討していたが、今は、スマホの普及により、紙のポイントカードがアプリに代わり、キャッシュレス決済の浸透により、財布の中の現金が減り、銀行カード、クレジットカードが淘汰され、かなりスリムになっている。
コスト、利便性を考えると、アプリから紙のポイントカードに戻ることは考えにくいが、スリムになって、競合がいなくなった財布の中に商機があるかもしれない。自社の商品サービスを思い出してもらうため、財布の中に入れておいてもらえそうな販促ツールを検討すべきだ。