キッチンからのひとしずく ~其の八十七~
暑さが、舞戻ってきましたネ
焼けるような陽射し、紋々とする空気、道路の向こうに見える陽炎
皆様の健康を祈って 合掌
こんばんわ キッチンのJoeです。
本日は、桃に似ていますが桃のように産毛のない夏の果物・桃シリーズ第2弾
『ネクタリン』は、バラ科の樹で桃の突然変異の変種となります。
和名はズバイモモ。別名でツバキモモ(椿桃)、ヒカリモモ(光桃)、アブラモモ(油桃) などとも呼ばれます。
『ネクタリン』の語源は
ギリシャ神話です。
青春と美の女神「ヘベ」は、オリンポス山の神殿で行わ れる神々の宴で、皆に酒をお酌するのが役目でした。
彼女がふるまうお酒はたいそう甘くおいしく、しかも飲むと不老不死になるということで、神々たちは「へべれけ」になるまで飲んだそうです。
このお酒こそが、霊酒 「ネクタル」です。
果実のネクタリン、清涼飲料水のネクターは、このギリシャ神話を元に名付けられたもので、美酒「ネクタル」 のようにおいしいという意味合いがあるのです。
余談・雑談ですが、、、
「へべれけ」という言葉は、「Hebe erryeke(ヘベ・エリュエケ=女神ヘベのお酌)」というギリシャ語から作られた日本語だそうです。
『ネクタリン』 果実はモモよりも小さく、果肉は赤紅色~黄色や白色。
肉質は締まっており、強い 甘みと適度な酸味をもつ。果実の形態に違いはありますが桃と同種です。
日本での生産地は長野県が全体の約70%を占めます。他に山梨県、福島県などのモモの産地で栽培されています。
果実
『ネクタリン』の栄養成分は桃とほぼ同じで、カリウムが、多いアルカリ食品となります。
ただし、ビタミンA効力のあるカロテン(特に黄色果肉は、カロテノイドで、おもには、βカロテン と βクリプトキサンチンがふくまれています。
どちらも、抗酸化作用の含有量が非常 に多いのが特徴。
桃が100g中に5μgに対し、『ネクタリン』は240μgと、桃よりもはるかに優れています。
それに加え、ビタミンC、ビタミンE(脂溶性の抗酸化作用もあり、若返りのビタミンともいわれます。)、銅が豊富です。
あとは、ペクチンという水溶性の食物繊維ですね。こちらは、整腸作用 や 大腸ガンの予防に効果的といわれています。
ほかには、水溶性ビタミンのナイアシン。
ナイアシンは糖質、脂質、たんぱく質から、細胞でエネルギーを産生する際に酵素の働きを 助けるという重要な役割をもっています 。
という『ネクタリン』の栄養成分ですが、カロテンが桃より入っている分、本家の桃よりまさっていますね。
夏旬は桃とほぼ同じで、夏から初秋です。
先週より、登場しました。
ランチの~7種類のドレッシング~のうちのひとつにはいりました。
サマー果実ドレッシング として『ネクタリン』を使用中。油はオリーブオイル と グレープシードルなのでコレステロールはありません。
サマー果実は、短いですよ。
そして、こちら珍しい「蟠桃-ばんとう」別名「座禅桃」(座禅を組んだような平たい桃です)という桃です。
これは、中国原産で、西遊記にも登場する桃。
孫悟空が蟠桃園の中に6000年に1度実るこの桃を食して不老長寿になったという伝説的桃です。
「 孫悟空と猪八戒が、この9000年 に一度実をつけるという大切な桃を勝手に食べて しまい、八卦炉に封じられ、焼き殺されそうにな りますが耐え抜き、体が鍛えられたが煙に弱くなった・・・ということです。 この後三蔵法師の お供をして天竺に行ったのです 」とのこと
他にも 古来より、あまりの美味しさにこの桃に関しては 色々な言い伝えや伝説があるようです。
楊貴妃伝説では、 宮廷の果樹園でこの蟠桃を栽培させていたという ことです。 あまりの美味しさに、他のものが勝手に食すると、死罪にされたと言い伝えられています。
見た目に引かれて購入してみました。
食べてみると、、真夏の桃とは、また全く違った濃厚な甘みと香りを持ち、 果肉もしっかりとしていて、もっちり感のある特別な桃でした。
【朝も昼も夜も夏は熱烈、情熱、純情に燃ゆる】
あちち な 夏盛り、真っ盛りの
Joe でした。