こんにちは、
お久しぶりのブログとなりました。
うれしいこと、かなしいこと、ご報告したいことは色々とあったのですが
あまりにも目まぐるしく時間が過ぎてゆき、
気がつけば、1週間が終わり、季節が巡り、1年が終わり…と毎日に追いつくことに必死でした。
またどこかで時間を見つけて重ね重ねご報告をしていく予定です。
今回は3月からオープン予定の「ヴィラ・ウリエル」についてのお話をさせていただきます。
ヴィラ・ウリエルは猫邸スイートホームウリエルの別邸となり
完全個室の完全予約制、メインはシニア猫さんとハンディキャップを持つ猫さん、
そしてお部屋は3部屋になり各部屋で違う雰囲気を楽しんでいただけます。
ウリエルもおかげさまで今年で7周年を迎え、たくさんの仲間たちが卒業してずっとのお家が決まっていく中、
繋げた命と手が届かなかった命が私の中にありました。
もちろん助けられる命は有限であり、ウリエルでも今いる子達のために自分で決めた「キャパ」といものがあります。
昔にボランティアさんと
「自分の決めたキャパがギリギリだったとして…それを超えたギリギリのラインの子は助けられないという選択肢になる」
というお話が私の心の中でひっかかり、ウリエルを続けていきながらも自分はその時にどういう選択をするのかとずっと自問自答していました。
例えば、100匹を自分の限界と決めるとすると101匹目になった子はどうなるのか。
100匹目の子と101匹目の子の運命、たった少し出会える順番が違っただけでこの子達の生きる道は変わってしまうのか…
そう思うと心苦しく、でも解決できる問題でもなく、そしてまた決断をしなければいけないと悩み続け…と繰り返していました。
ウリエルの子猫や幼い子たちはお家が決まり、また新しい子たちが仲間入りして入れ替わっていくことに比べ
シニアやハンディキャップを持った子達はそんなに出入りがなくのんびりとウリエルで暮らしています。
もちろんずっとのお家と巡り会えて、ママ、パパから愛情をたくさん注いでもらって、その愛情を独り占めできることが何よりも幸せです。
やはり私たち、ウリエルのスタッフが目指すべき一番はそこです。
ですが、それが叶う前に身体を壊してしまう子もいます。
その子達の最後は、ごはんを食べる子もいれば、何も口にしない子もいて、気高く自分の意思を貫き、
そして私たちの目をみて、最後までなでろと甘えてくれました。
ユノさんのときにはスタッフが入れ替わりで隣につき、言葉をかけ、頭をなで、大勢に見守られていました。
他の子たちも最期はみんなで声をかけ、スタッフのおうちで過ごしました。
その光景をみて、さみしくない猫生だったと思ってくれたら嬉しいな願いました。
本当は、
歳を重ねるごとに愛おしくなるこの子達のこと。
ハンデをもっていても、手のかかる子も可愛く健気で無垢な姿を私たちにみせてくれ、守るべき存在であるということを知ってほしい。本音はそうですが、どの子がお家の子に決まるかは私が決められることではありません。
101匹目の子が、お家が決まりづらいシニアの子にならないように、ハンデを持つ子にならないように。
そしてシニアの子やハンデを持つ子たちの居場所を少しでも増やし、寂しくない猫生を送ってほしいなと強く想います。
「ヴィラ・ウリエル」は、猫さんの安心できる居場所でもあり、
私たちの帰れる第二の我が家でありたいと願いを込めて、スタッフ一同一丸となって邁進してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。