まんがで描かれているので

とても読みやすい本の紹介です。


親という生き物は、よくばりなものである。

自分はできないことを

子どもには「よかれ」と思って

押し付けがち。  


しかしたいていの親のガミガミは、

社会的側面を気にしていたりするが故のエゴだったりする。


「よかれ」という善意(子どもからしたら悪意)

からなのでタチが悪い。


この本は、そんな毒親に自分はなってない?

を気付かせてくれるのではないだろうか。


たいていは、「よかれ」と思って伝えたことが

子どもの意思に反するものなら、

反抗という形で親も

「これはまずかったか」

と理解するのだけど


「あなたのために」


が強いと、自分が間違ったことに気づかない。

これを

「優しい虐待」と、

私の尊敬する心理学者の1人、

長谷川博一先生はおっしゃっていた。


自分の意見が否定ばかりされていれば

当然ながら自己肯定感は減少し

自信のない子に育ってしまう。


8050問題も、

根本にはこういった対話の環境のない家庭があるのだと思う。


一方通行ではない対話が、

お互いを成長させてくれる。


ケンカしたっていい。

一方通行でなければ。


よく、

「東大に行っている人は親から勉強しなさいと言われたことがない」率が高いと聞くが、


お互いを尊重する対話ができているからなのだと思う。

親がいちいち手をださずに

子どもの意思を尊重する。

だから、自ら学びだす。


何かに困ったときも

自分で解決策を立てていくのが上手くなる。

親はそっと見守り、必要があれば手を貸す。

レジリエンス力が育まれるのだ。


口ばかり出せば、

レジリエンス力は育ちにくい。


こんな偉そうなこと書いてますが、

私も多少やってたなあと思います。

世間体という、とるに足らないものを意識して。

勉強しろ、はほぼ言わなかったけれど。


子どもの思春期や不登校を通して

子どもたちから

たくさんたくさん教わりました。

そのおかげで今があります。


この本を読んで 

「あー、やっちゃってた」

「うちの親だ!」

と思ったあなた。


すぐに人は変われないけれど、

意識することで変わっていく。

相手が変わらなくても

自分の心は自分で守れる。


周りの言葉に惑わされずに

自分の心を大切にしていこう。