不登校・ホームスクーリングのためのサードプレイス

自由創造ラボたんぽぽ。

 

今日は、3年前に聞いたエピソードを紹介します。

多分以前にもどこかで書いた気がするけれど

最近ふと思い出すことが多いので

備忘録として書いておきます。

 

不登校サポートを始めた頃

地域で様々なボランティア活動をされている

とても素敵なおばあさまとお話をしました。

 

「うちの孫も不登校だったのよ」

 

と聞いて、偶然にびっくり。

 

「死にたい、と夜中の3時に電話が来たこともあったのよ」

 

でもね、私ができるのは聞いてあげることくらいだから、

眠くてきつかったけど、ただ聞いてあげたの。

 

あの子はね、わがままなのよ。

でも、それでいいの。

 

あの子は、わがままなまま、これからもきっと生きていくんだから、

それでいいの。

それで困った時は自分でなんとかするだろうし

それがあの子の個性なんだから。

 

 

この達観。

 

私はお話ししていて、感動して涙腺が緩んでしまいました。

『わがままでいい』

こんな風に話してくれる人は、なかなかいない。

 

「すごいです。そんな風にどっしり受け止めてくれるおばあちゃんがいたら、お母さんもお孫さんもどんなに幸せでしょう」

そう伝えたら

 

「私は大したことは何にもできないのよ。あの子の人生だもの。私はただ話を聞いてあげるだけ。」

 

このお孫さんは、日本は合わないからと

ドイツに留学を決めて行ったそうです。

楽しそうにしているわよ、と、優しい笑顔で話してくれたあの顔を

今でもはっきりと覚えています。

 

このお話は私の心にずーっと深く深く残り

今も活動の指針の一つとして自分の中に根付いています。

 

わがままでいい。

 

「わがまま」という言葉を聞くと

なんとなくネガティブなイメージの方が強いかも知れません。

 

けれど、わがままとは、

自分の思いのままに動くことでもあります。

それは、とても正直。

 

不登校の子どもたちは

「わがまま」と捉えられがちなことも多いと思います。

でも、みんなとても自分に正直で

傷つきやすくて

そしてとても優しい。

 

優しさを表現するのが下手だったり

自分の感情をうまくコントロールできなくて

ジレンマに陥ることもあるけれど

根っこはとっても美しい。

 

活動を始めたばかりの頃は

個性豊かな子どもたちと

しっかり向き合っていけるだろうかと

 

しっかり向き合っていかなくてはと

 

必死に勉強して

頭で考えていましたが

 

一緒に過ごす時間を重ねるごとに

「わがままで、あるがままでいい」

と、肩の力が抜けていきました。

 

対策を頭で考えていても

いい関係はなかなか築けないけれど

ただ、ありのままを愛しいと受け止めると

難しいことは何もなくなります。

 

どんなことがあっても

その時の等身大の自分を体当たりで見せてくれる子どもたちが

愛しくてしょうがないのです。

 

今を全力で生きている子どもたちから

たくさんのことを教えてもらっているし

たくさんパワーと愛ももらえています。




必要なことは、とてもシンプル。

 ただ、自分の話を否定しないで聞いてくれる人がいればいい。



 

そして親も

あるがまま、ありのままの自分を受け止めて

ダメな部分のある自分も好きでいられたら

 

家庭はきっと温かくて

心地よい安全基地になると思います。

 

merry holly Christmas

 

ハッピーサンタが皆様に訪れますように。

 

 

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ありのままで2

発行間近!!

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