家に帰って車を駐車場に入れると

メールが届いてることに気づいて


どうしても、すぐに返信したくて

車のエンジンを止めて

中でメールを打っていました。


送信して

「あつ・・・」

と荷物を取ろうと助手席側を見ると

窓の外に、鳥の親子が。。。


そこは、隣の家との境になる低いフェンスでした。

その雛は、どう見てもまだ飛べそうになくて

親鳥は虫を口の中に入れてやっていました。


なんで、こんなとこに雛鳥が?

巣はどこにあるんだろう・・・・?


と驚いてその光景に見入ってしまいました。


しばらくすると親鳥はまたえさを探しに飛び立っていきました。


残された雛は、不安定なそのフェンスの上で、少しずつ身体を動かしたり

羽を広げてみたりしていましたが、まだまだ動作がおぼつかない様子でした。



古民家cafe おてんとさん-hinadori



車の中から撮ってみました。。。

たぶん、わたしが車の中からなかなか出て行かなかったので、

親鳥はえさをあげるためにここに戻ってきたのでしょう。

親鳥が餌をやる瞬間も、撮りたかったけど無理でした・・


それからしばらくのあいだ、いつ戻ってくるかわからないから

わたしは車の外に出られませんでした^^;


しばらく様子を見ていると

(こんな機会、めったにありませんもの)


毛づくろいとかをしていた雛は親が恋しくなったのか

ピーピーと鳴いてました。

すると、すぐにまた虫をくちばしにはさんで親鳥が帰ってきて

雛に与えていました。


わたしが見ているあいだ、3度それは繰り返されました。


でも、こんな場所でなんでいるんだろう・・。

巣に戻れるのかな・・・?


と心配になりましたが

車の中においてあった、冷蔵の食材も気になってました・・・^^;

暑いし・・・・・。


そうしてると、親鳥はしばらく帰ってきませんでした、

キョロキョロとしていた雛は、やっぱり鳴いてました。

呼んでるんかな。

と思ってると

「チーチー」としっかりした親鳥の泣き声が聞こえて、

探してみると、その家の駐輪場の低い屋根の上にいました。

雛を呼んでいるようでした。


その声を聞いた雛鳥は少し躊躇して、

羽を広げ始めました。

飛ぼうとしています!


え?大丈夫なん!?


そう思った瞬間、ひょろひょろとその雛が飛びました。

でも、すぐそばの壁まででした。

壁の出っ張りにつかまると、また少し飛びました。


わたしが見たのはそこまででした。




巣から飛び立とうとして、途中でそのフェンスで

勇気がなくなってしまっていたのでしょうか。


でも、そんなあいだも

親鳥はちゃんと何度も餌を取ってきては与え、

飛び立つまで見守っていたんですね。



こんな光景を生で見たのは初めてです。


ものすごく感動しました。



親元を子はいつか離れ飛び立ちます。

でも、それは完璧になってからじゃない。

不完全でも、自分でできることが少しでもあれば

ひとり立ちしようとする。

それを、どこをサポートして、どこを手放していくのか、

必要なことと、不必要なことを

教えられた気がしました。



わたしにも、社会人になった娘、

一人前の口を利く高2の娘、

まだまだ子供だと思っていたら、とても大人びた意見を言う小6の娘がいます。


親の在り方って

その時々で違って当然なんだな、

と改めて思いました。



今、鈴鹿へ初めての長期出張に出かけている長女。

行ったきり、何の泣き言も言わず連絡もありません。

しかも、出張後の休みを利用して東京まで遊びに行こうと

しているたくましいヤツです。

が、

帰ったら思い切り甘えさせてやろう、と

なんとなく思いました。


ヒトだろうと、鳥だろうと、

何も頭で考えずに

無心でできること。


それが本当の愛なんだと

最近、思っていた矢先の光景でした。


やはり、


感謝の一言に尽きます・・・。