2011年の夏から冬まで上海にいました。
かっこよく言うと、自分探しの旅です。
今まで会社を経営してきて、なんとなく行き詰まりを感じていたところでした。
このままいっても、ここまでという終点が見えてしまっていた頃です。
一回作り上げてきたものを無性に壊したくなったのです。
それまで、出張で上海には何度も行っていました。
とてもパワフルで、刺激的な街です。
ここにいると、なんでもできそうな気がするのです。
上海では、ちょっとした隙間があると、誰かしら商売を始めます。
居ぬきの店に手書きの看板を掲げて麺屋さんを開く人。
リヤカーを引いてフルーツを売って歩いている人。
公園の入り口にレジャーシートを敷いて、家財道具を売っている人まで。
本当に簡単な商売。そして、なんと雑な!と突っ込みたくなるような店がたくさん!!
日本ではいろいろな規制があって無理なことはわかっています。
それにしても、この行動力と、生きていく力のようなものはぜひとも見習いたい。
私もおちおちしていられない。やるぞー!!という気持ちがわき出てくるのが不思議。
日本に帰って必ず何か形を作ろう。
雑でもいい。まずスタートしてみて、走りながら考えればいい。
そんな気持ちになりました。
ある日、上海のカフェで軽くワインを飲みながら友人と話していた時のこと。
サチさん一番やりたいこと何?と聞かれました。
何だろう?と考えていると、
10年後の自分になりきって、答えて。何の制限もなく。
「サチさん今何してるの?」
「カフェを始めてね。田舎のほうで。」
「へえ。どんなカフェ?」
「九州の祖母の家を改築して。手作りの野菜を使ってランチとか出してるよ。週末には遠くからも人が来てイベントをするの。」
「楽しそうだね。」
こんな風に話しながら、私はありありと自分のお店をイメージして話していました。
でも、その時は遠い先のことだと思っていました。
それからわずか1年で。現実には、九州ではなく、もっと近く自宅を改築してしまったわけです。








