カフェ開業成功ノウハウに学ぶ/立地とTPSマーケティングの関係の重要性


近年カフェの立地選定に関わらず、業態に適した立地選定方法が変化してきている。
本来立地とは、ターゲット層に合わせた場所がもっとも最適な場所であるという考え方が一般的であるものの、その立地選定方法には、その場所の周辺状況や飲食店の競合店内容を把握することに視点が置かれてきたことである。
しかしよく立地とターゲットになる客を具体的に分析すると、あまりにも立地選定方法が大雑把であることがわかってきている。


冒頭に挙げたTPSマーケティングとは何かを解説しましょう。
TPSマーケティングとはT/ターゲッティング(客層を具体的に分析すること)P/ポジショニング(店の位置付けをしっかりすること)S/セグメンテーション(他店や競合との差別化をしっかりすること)であり、立地と合わせて具体的な選定ポイントとすることである。
特にこれまでの立地選定手法になかったことは、立地と企画する業態、そこに訪れる客層とライフスタイルなどもっと具体的にゲストの来店動機、客構成、利用動機など分析することである。
以下にその分析のポイントを挙げておこう。


1)企画するカフェ業態と立地の関係を分析すること
立地はターゲット層にアプローチしやすいか、あるいは認知してしやすいかを見極めること
路面、2階、地下などセルフサービスでなければ路面店でなくても立地としては成立すること
立地が地下や2階、3階など上層階になると、認知性が低くなること
2)顧客ターゲットのライフスタイルを想定する

ターゲット層の年齢、男女別、年収、世帯構成など来店する客層を分析すること
利用動機を具体的に想定すること


1.学生、サラリーマンの勉強や仕事客が多いこと
2.一人若い主婦層子供なしのコーヒーを楽しむ客が多いこと
3.昼間は若い子供連れの主婦層がママともと会話で楽しむこと
4.夜はサラリーマン、OLなど様々な客が人それぞれのライフスタイルを楽しむこと


3)街の特性はどうか
サラリーマン、学生など混在する街。近くには居酒屋、商店街があること
土日祭日は、ファミリー層、ヤングアダルト、その他高齢者など多く回遊すること
平日と土日祭日は客層が変化すること


4)差別化の武器は何か
看板メニューをつくること
サービスレベルを上げること
客層が来店したいと思う魅力を作ること
以上簡単であるが、全ての項目を合わせて立地が選定をすることが失敗しない店作りの一歩であることを忘れてはならない。