義母はよくしゃべる。
延々としゃべり続けることができる。
沈黙の時間がない。
一方私は、基本的に静かに過ごしたいタイプ。
真逆だと思う。
結婚当初、それはもちろん、
義母に気に入ってもらえるよう、
良いお嫁さんをもらったと思ってもらえるよう、
頭を働かせていた。自分なりに。
台所に立つと、義母のおしゃべりが始まる。
最初の頃はきちんと話を聞いてやり取りをしていた。
一通り手伝いが終わり別の部屋に行くと、
どっと疲れが出ていた。
一人目を妊娠中、
夫の車で夫の両親を連れて小旅行をした事がある。
帰り道、狭い車内で延々とおしゃべりをする義母。
エンドレス。
沈黙の時間がない。
声もいつも大きい。
体の調子が良くない私は、すっかり元気がなくなった。
頭痛もするし、耳も痛い。ぐったり。
その道中がすごくきつかったのを今でもよく覚えている。
それ以来、
義母に対して苦手意識を持つようになってしまった。
義母は決して悪い人ではない。
けれど、もちろん苦手なことは誰にも言えない。
ずっとこのことを抱えて過ごしている。